玉置りさ 「The Mother」

LIXIL ギャラリー1 & 2

poster for 玉置りさ 「The Mother」

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高さ75cmの陶の円柱数十本が、密着して幅150cmほどに広がり、木々の幹が密生した化石のような印象で置かれています。山から化石になった土魂を掘り出して、そのまま画廊に置いたようなダイナミックさで、自然の魅力を表現して、迫力のある作品です。
近づいて見ると陶の円柱は、紙をクルクルッと丸めたような乾いた柔らかさで、土色の中にも白やグレー、クリームやピンク色が混在し、繊細な表情をしています。

制作方法は、新聞紙を幾重にも被せて支持体をつくり、その周りに固めの泥しょうを染み付かせた布を巻き、それが完全に乾かないうちに窯に入れて焼成してつくります。表情豊かな土色の色彩は、鉄分からも生じますが、ほとんどが窯の還元焼成による偶然性によるものです。

玉置りさ(Tamaki Risa)さんは、2006年に美大大学院を修了した若手作家です。作品に見られるスケールの大きさは、実家が世界遺産の熊野古道にあり、巨木に囲まれて育ったことに発しています。幼い頃、描く絵は木の根っこばかりだったというエピソードからも伺われます。2006年頃より現在の作品をつくり始め、硬い土、サラサラとこぼれる土、フワフワと柔らかい土と、土や陶のディテールもますます豊饒になってきました。熊野の記憶、地球の神秘に惹かれている彼女の作品は、これが作家自身のオリジナル・フォルムなのか、或いは力技で自然を再現する行為そのものが作品なのか、未分化ゆえに大きなエネルギーを感じさせ魅力的です。今展では「The Mother」の新作1点が展示されます。太古のイメージを持つ勇壮な作品をご覧下さい。

アーティスト・トーク:6月5日(金) 18:30〜19:00

メディア

スケジュール

2009年06月05日 ~ 2009年07月02日

アーティスト

玉置りさ

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