冨井大裕 「Stack」

ナディッフ アパート

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本人は自身を「彫刻家」とも作品を「彫刻」作品とも言わない。ただし、そのように呼ばれることも否定しない。ここには現代彫刻の置かれるコンテクスト上の問題が集約しているというようにも考えられる。ひとつ言えるのは冨井大裕が自身の表現について根源的に遡行しながら考えつづけているということであろう。「反芸術」「もの派」が更地にした芸術の地平より、「ポストもの派」からゼロ年代にかけて美術においては絵画、彫刻の復権が言われるに至った現在。そのあとで、作品を彫刻と名づけ彫刻家と名乗ることの積極的な意味を自身が背負うことの正当性は見出しにくい。そのような考えから、冨井は自身の作品の位置づけと制作のアプローチやアティチュードを慎重に確定していく。その表現には、素材自身が持つ可能性の拡張、素材との関係の親密さ、規則とその逸脱、素材に対する愛着とそこはかとないユーモアが織り交ぜられている。一目見て「わかる」「うける」「体感する」ようなシンプルで説得力のある結果としての「作品」と、それを産み出すための思考のプロセスを同時に見せていくような方法を律儀に提出するその作法がひとつの道筋となって連なっていく。こうした方法と仕事を見ていくにつけ、冨井はその出自からいっても再帰的に見てもやはり現在の彫刻家である。

冨井大裕の新作を含む作品と空間をぜひご堪能ください。

[画像:冨井大裕 左:「ball sheet ball」(2006) アルミ板、スーパーボール 87×60×30cm 右:「four color sponges」(2006) スポンジ 149×34×34]

冨井大裕 ギャラリートーク 「つくるか?つくらないか?」

日 時:2010年6月20日(日)15:00-17:00
会 場:NADiff a/p/a/r/t (1F店内)
出 演:冨井大裕(とみいもとひろ、アーティスト)
    森田浩彰(もりたひろあき、アーティスト)
    成相肇(なりあいはじめ、府中市美術館学芸員)

入場無料/予約不要 ※30名様以降は立見となる可能性がありますのでご了承ください。

冨井大裕「STACK」展に際し、冨井自身が、以前から公開の場で話したいと思っていた作家と学芸員をお迎えし、トークイベントを開催致します。美術の現場の最深部を、とことんお話しいただきます。

メディア

スケジュール

2010年06月04日 ~ 2010年07月04日

オープニングパーティー 2010年06月20日19:00 から 20:30 まで

アーティスト

冨井大裕

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