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「没後25年 鴨居玲展」

そごう美術館
終了しました

アーティスト

鴨居玲
酔っぱらい、廃兵、皺だらけの老婆、そして自画像と、40年足らずの短い画業で、常に自己の内面と向き合い、苦悩しながらも数々の作品を描き続けた画家鴨居玲(1928-1985)。

戦後創設された、金沢美術工芸専門学校(現・金沢美術工芸大学)に入学し、宮本三郎に師事。二紀会に出品して褒状を受けるなど、若くしてその才能を発揮します。しかし油絵制作に行き詰まり、油彩画から離れる時期もありました。その後、意を決して取り組んだ《静止した刻》で、1969年に安井賞を受賞。以後スペイン、フランス、そして神戸と生活の拠点を移しながら、鴨居独特の存在感のある画風を確立していきます。暗い色調の中、わずかな光で対象を表現した作品からは、鬼気迫る彼の心の叫びが聞こえ、見る者を引き付けずにはおきません。

パレット(自画像)1984年 笠間日動美術館蔵1985 年に鴨居が57歳の若さでこの世を去ってから25年が経ちます。首都圏では15年ぶりの大回顧展となる本展では、出世作《静止した刻》をはじめ、最も満ち足りた時を過ごしたスペイン時代の《私の村の酔っぱらい》、そして晩年の代表作《1982年 私》など、油彩、素描あわせて約80点を展覧します。さらにアトリエで制作する鴨居の様子や、作品の主題となったスペインの村人たちを写した写真も公開し、その制作過程の一端を紹介します。

■トークショー「素顔の鴨居玲」長谷川智恵子氏(日動画廊副社長)
日時:7月25日午後2時より
場所:そごう美術館展示室内
定員:60名
参加費:無料(ただし、入場料が必要となります)
参加方法:当日午前10時から、そごう美術館入口にて座席整理券を配布いたします。

[画像:鴨居玲「酔って候」(1984) 石川県立美術館蔵]

スケジュール

2010年7月17日(土)〜2010年8月31日(火)

開館情報

時間
10:0020:00
休館日
そごう横浜店の休業日に準ずる
入場料大人 1000円、大学・高校生800円、中学生以下無料
会場そごう美術館
https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/
住所〒220-8510 神奈川県横浜市西区高島2−18−1 そごう横浜店 6F
アクセスJR横浜駅東口より徒歩3分
電話番号045-465-5515
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