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「紙上の技法学 筑波大学所蔵石井コレクション」展

武蔵野市立吉祥寺美術館
終了しました
筑波大学が所蔵する石井コレクションは、格式会社図書館流通センター相談役・石井昭氏によって蒐集され、絵画・工芸あわせて200点余りにも及びます。絵画専門には平面技術の技法を深く研究しながら前衛的な作品を発信し続けた瑛九や、ジャンルにとらわれぬ多才な芸術活動で脚光を浴びた池田満寿夫、上野駅の大壁画で知られる猪熊弦一郎などの巨匠が名を連ねています。また工芸部門には、江戸時代の有田焼から板谷波山や小山冨士夫まで、日本が生んだ逸品の他、明・清時代の景徳鎮陶磁、高麗青磁や朝鮮白磁など、東アジアの名品が揃っています。

筑波大学の研究・教育に資するものとして石井氏から寄贈されたことを受け、この貴重な作品群は適切な保存・修復処置が施された上で、同大学により学術的な調査・研究が重ねられ、その成果は展示やワークショップにより積極的に発信されてきました。学外においてもこのコレクションへの評価は高まっており、2007年には茨城県つくば美術館で開催された日本近代洋画を概観する企画の一翼を担い、2011年には茨城県陶芸美術館の東洋陶磁展で工芸部門が一挙に公開されたばかりです。

県外初の石井コレクション展となる本展覧会では、絵画コレクションのうち、紙を支持体にした作品51点を選びました。キャンバスや板に比べ、紙は痛みやすくデリケートな素材であると同時に、誰にも親しみやすい素材です。そのバリエーションも豊富で、様々な顔料に柔軟に適応します。そのため数多の画家たちが様々な技法を試み、多くの表現手段を編み出してきました。そしてこれからも、豊かな表現世界が広かっていく無限の可能性を孕んでいるのです。その歴史の中から今回は20世紀後半の日本で生まれた色とりどりの作品をご紹介いたします。

【関連イベント】
■講演会「 美術と文学の織り成す世界-筑波大学の美術コレクションをめぐって(仮)」
講師:寺門臨太郎(筑波大学准教授)
日時:平成24年1月28日(土)14:00~15:30
会場:吉祥寺美術館音楽室
定員:90名(予約制:1/7(土)より電話または直接来館にて受付[10:00-19:30] 定員になり次第締切)
入場:無料 ただし美術館入館券が必要

■ワークショップ「リトグラフをやってみよう!」
リトグラフとは、水と油の反発作用を応用した平版画です。彫刻刀やニードルを使わず、クレヨンや墨で自由に描いて版を作っていきます。摺りあがった紙には、描画材によるタッチがそのまま再現されます。
日時:平成24年2月4日(土)13:00~16:30、2月11日(土)10:00~16:00[全2回]
講師:楚山俊雄(版画家)
対象・定員:両日参加できる方 15名
参加費:2000円

■ワークショップ「影をつかまえる-フォトグラムってなんだろう?-」
カメラや暗室がなくても、影を焼き付けて写真に残すことができます。たからもののかたちをレイアウトして、フォトグラム作品をつくってみませんか。(※アイロンを使います)
日時:平成24年1月21日(土)13:00~16:30
講師: 浅見俊哉(美術作家)
対象・定員: 小学生以上15名 
参加費: 1000円

*ワークショップの申込方法:はがき・FAX・メールのいずれかに、「①希望ワークショップ名②住所③氏名④年齢⑤電話番号⑥メールアドレス(お持ちの方)」を記入の上、1月14日(土)《必着》までに吉祥寺美術館ワークショップ係までお申し込みください。直接持参も可。応募者多数の場合は抽選(市民優先枠あり)とし、結果は郵送にて全員にお知らせします。

スケジュール

2012年1月7日(土)〜2012年2月19日(日)

開館情報

時間
10:0019:30
休館日
毎月最終水曜日・年末年始は休館
備考
1月25日(水)は休館
入場料[常設展] 一般 100円 [企画展] 一般 300円、高校生・中学生 100円 [共通] 小学生以下・65歳以上・障害者手帳提示 無料
会場武蔵野市立吉祥寺美術館
https://www.musashino.or.jp/museum/
住所〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-16 FFビル7階
アクセスJR中央線・総武線・京王井の頭線吉祥寺駅北口より徒歩3分
電話番号0422-22-0385
関連画像

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