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塚本満 「瓷 (じ) の世界を求めて」

セイコーハウス銀座ホール
終了しました

アーティスト

塚本満
日本人としての、そして東洋人としての心を作品に映し続ける陶芸家、塚本 満氏。「白磁・青白磁」の重要無形文化財保持者 (人間国宝) 、塚本快示氏 (1912~90) の長男として生まれ、清明な色調の青白磁の作品に真骨頂を見せる作家である。

和光では初めてとなる、このたびの塚本氏の個展の副題は「瓷の世界を求めて」と銘打たれている。「瓷」とは釉薬のかかった堅い焼き物で、広義の「磁器」に含まれるものだが、氏はそのニュアンスを使い分けているという。「私にとって瓷の器とは、耐火度のある土を使用して、磁器に比べて土の味わいが出るように焼き上げたもの。より柔らかな印象を感じていただけるのではないかと、『次』と『瓦』を組み合わせた『瓷』という漢字を用いています」。

そんな瓷の器に咲くのは、清楚で可憐な白い花を咲かせる山法師。「この高雅な雰囲気をまとった花に、清潔感やなめらかさ、高潔さ、シャープさなど、私の目指す焼き物に通じる要素が感じられたのです」。柔らかな光沢を放ちながら、全体からは落ち着いた気品が漂い、優しさの中に、ある種のストイックさというべき東洋的な精神性もうかがえ、見ているだけで心が洗われるようだ。

今も焼き物の原点を求め、中国の古窯址を訪ねるという塚本氏。硬くて柔らかな表情、純白の冷たさと雑味を帯びた温かさ、厳しさの中に漂ってくる豊かさ……相反する要素を大らかに併せ持つ“東洋的なるもの”に魅かれると語る、氏の世界を一望できる今回。青白磁、白磁の大鉢や花瓶、食器など、約100点の作品が展示される。

■ギャラリートーク
8月20日(土)・21日(日) 各日ともに14:00~

[画像: 塚本満 「青白磁 山法師文大皿」 磁器 径59.5×高さ7.3cm]

スケジュール

2011年8月18日(木)〜2011年8月29日(月)

開館情報

時間
11:0019:00
最終日は17:00まで
休館日
年末年始休館
入場料無料
展覧会URLhttp://www.wako.co.jp/exhibitions/272
会場セイコーハウス銀座ホール
https://www.wako.co.jp/exhibitions/
住所〒104-8105 東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス銀座6F
アクセス東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線銀座駅B1出口直結、東京メトロ有楽町線銀座一丁目8番出口より徒歩4分
電話番号03-3562-2111
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