終了した展覧会・イベントです

「ふるさとを描く-いばらき美術風土記-」展

茨城県近代美術館
終了しました

アーティスト

横山大観、小川芋銭、五百城文哉
茨城県近代美術館では、施設の一部に損害を被ったため、震災以来長く閉館しておりましたが、4月29日から開館いたします。「ふるさとを描く―いばらき美術風土記」は当初3月12日の開幕を予定していたものですが再開にあたり会期を改め、「がんばっぺ!茨城」のかけ声と共に茨城復興に向けた展覧会として開催いたします。
※5月8日(日)までは無料

茨城とは、どんなところでしょう。芸術家たちの眼に、茨城はどのように映ってきたでしょう。茨城に生まれ、暮らした作家たちは、あるいは県外から茨城を訪れた作家たちは、茨城をどのように作品化したのでしょう。例えば横山大観は、故郷である茨城の象徴として鹿島神宮と筑波山を描き、牛久に暮らした小川芋銭(おがわ うせん)は『常陸国風土記』を読んで古代を想像しつつ、水郷の田園風景にしばしば筑波山を描き添えました。潮来出身の小堀進は、霞ヶ浦の水面と空を繰り返し題材とし、水戸に生まれた五百城文哉(いおき ぶんさい)は、名所として知られた袋田の滝を油彩で綿密に表現しました。また県外から訪れた画家たちによっても、茨城は様々に描きとめられています。特徴ある筑波山の稜線をはじめ、画趣に富む茨城の風景に魅了されて制作した画家は少なくありません。例えば藤島武二の晩年の代表作に日の出の連作がありますが、気に入って何度も描いた風景のひとつが大洗の海でした。

本展覧会では、当館の所蔵品の中から茨城の風景あるいは歴史や文化を主題とした作品を展示します。 作品を通じて郷土を様々な角度から見つめ直すと共に、作品と風土の結びつき、あるいは画家たちのふるさとへ寄せる想い、「茨城のイメージなどを紹介する展覧会とします。

関連行事
(1)学芸員によるギャラリートーク(出品作品の解説会)
日時: 5月7日(土)、5月22日(日) 13:30-
会場: 企画展示室

(2)美術講演会「茨城の顔とこころ」
日時: 5月21日(土) 13:30-
講師: 佐賀純一氏(作家,医師・漢方専門医)
会場: 地階講堂(定員250名、参加自由 入場無料)

(3)ワークショップ「親子で楽しむ春の絵手紙」
日時: 5月28日(土)、6月4日(土) 各日とも10:00-12:00
講師: 青木啓子氏(水戸えてがみの会会長)
会場: 地階講座室(定員:各回20組 往復はがきによる申込制)

(4)ミュージアムシアター
内容: 「水戸黄門」(1978年/日本/88分/カラー35mm)
日時: 5月15日(日)13:00開場、13:30上映開始
会場: 地階講堂(定員250名、参加自由 入場無料)

[画像: 五百城文哉「袋田の滝」明治25年頃(c.1892)]

スケジュール

2011年4月29日(金)〜2011年6月12日(日)

開館情報

時間
9:3017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館(12/29〜1/1)
備考
毎週月曜日 ただし、5月2日(月)は臨時開館
入場料一般 580円、高大生 350円、小中生 230円 ※毎週土曜日は高校生以下入場無料(学校の春休み期間を除く。)※70歳以上の方および障害者手帳等をご持参の方は無料
展覧会URLhttp://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/exhibition/kikaku/index.html
会場茨城県近代美術館
http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/
住所〒310-0851 茨城県水戸市千波町東久保666-1
アクセスJR水戸駅南口より徒歩15分、JR水戸駅よりバス(払沢方面、または本郷方面行き)「文化センター入り口」下車徒歩5分
電話番号029-243-5111
関連画像

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