逢坂卓郎 + 鈴木ヒラク 「地表より遠く離れて」

TALION GALLERY

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もしこのような地表において芸術的実践が可能だとすれば、それはどのようなものとして現れるか。地表からの離陸あるいは陥入としての美術。この可能性を示しているのは、鈴木ヒラクが描く一連の図像であり、逢坂卓郎が照らし出す光である。人工照明による芸術実験を繰り返すライトアーティストの逢坂卓郎は、宇宙放射線を検出するLED装置によって、闇よりも濃い光を照らし、地表を不可視化するすべを得た。それは、自然と人為、芸術とテクノロジーの差異を反転させる光明であり、私たちを見知らぬ場所へ連れ去る福音である。時間と空間さえ漂白されたその位相に現れるのは、鈴木ヒラクによって描かれる図像である。それは、地表ではなく断層に刻まれている。表面の連続性を掘り起こし、地表が断層として現れるまで切り刻む、陥入としてのドローイング。そして、掘り起され切り刻まれたイメージとシンボルの断片は、その母胎たる情報空間ではなく、その他者である物質へと、差し戻されるのだ。このような二人の実践によって示されるのは、一般に美術が事物や出来事として考えられているのとは逆に、現在において想起され、事後的に知覚されるような何かである。空間的に拘束されるものではなく、その断片や関係性でもない。時間に位置を占めず、誕生しつつ消滅するもの。つまり私たちに与えられたのは、断絶が持続するときの美的なノイズであり、そのような不可視のシグナルに対する、審美的な受容の次元なのである。

[画像: Deciphering the Light #01 2011 silver marker on Fabriano paper 760 x 560 mm © Hiraku Suzuki]

メディア

スケジュール

2011年11月19日 ~ 2011年12月28日

アーティストレセプション 2011年11月19日18:00 から 20:00 まで

アーティスト

逢坂卓郎鈴木ヒラク

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