伊奈章之「アナログ音楽記録媒体実験室」

アトムCSタワー

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アーティスト

伊奈章之

本展は東京とニューヨークを拠点に活動する美術家、伊奈章之の個展です。多くのシステムがデジタルに移行する現代の流れの中で音記録媒体は既にアナログからデジタルへ変化を遂げました。伊奈は音楽のインターネット配信販売のシェア拡大、大手販売店の倒産等の社会情勢を背景にアナログとデジタル音記録媒体に関しての作品を制作、発表しています。アナログから有形デジタル（CD等の光ディスク）、無形デジタル（インターネット配信）への変化に伴い淘汰された有形アナログ供給媒体は賞賛と儀式に始まり、デジタルと比較するかのように実験的加工が施されます。この試みは媒体の持つ情報を物理的に数値化、細分化し、変換や工程を作品として可視化させています。中古記録媒体に拘って手を加える理由は70年代頃から出現したスクラッチ技法による影響が垣間見え、価値の低下（摩耗）した媒体を二次的に使用する文脈を持っています。

[画像: 「トロフィ」(2009)]

スケジュール

2011年3月29日(火)〜2011年4月11日(月)