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「ドーミエとグランヴィル展~戯画と挿絵の黄金時代~」展

三鷹市美術ギャラリー
終了しました

アーティスト

オノレ・ドーミエ、J.J.グランヴィル
19世紀中頃、不安定に揺れ動くフランスにあってパリは近代の都市として生まれ変わる途上にありました。その混乱と変革の魅力に満ちたパリに活躍の場を得て、時代を象徴する作品を生み出した二人の画家がいました。

ひとりはオノレ・ドーミエ(1808〜1879)、そしてグランヴィルという通称で知られるジャン・イニャス・イジドール・ジェラール(1803〜1847)。彼らは7月革命で王位についたルイ=フィリップとその閣僚を題材にユーモアと痛烈な批判をともなう戯画を週刊誌『ラ・カリカチュール』や日刊の風刺新聞『ル・シャリヴァリ』等で発表し、フランスにおける風刺画の黄金期を築きました。これら政治的な作品は1835年に発令された言論弾圧法により中断されますが、以後はそれぞれ独自の分野においてその才を発揮することになります。

ドーミエはその視点を都市の社会風俗に移し、翻弄されながらもしたたかに生きる中産階級や労働者、平凡な庶民の姿を描き、画壇やアカデミズムとは異なるジャーナリズムの世界からレアリスム運動を推し進めてゆきます。一方のグランヴィルは、風刺画の時代から用いていた動物や植物を擬人化する手法を挿絵の分野で発展させ、その幻想的な世界は『不思議の国のアリス』の挿絵画家ジョン・テニエルにも影響を与え、現在ではシュルレアリズムの先駆的作品として位置付けられています。

本展は、ほぼ同時期に活躍したドーミエとグランヴィルというふたりの異才をとりあげ、画壇ではなく大衆から生み出された19世紀フランス美術の一端を紹介するものです。

【関連プログラム】 小学生向けワークショップ
こどもアートクラブ「HANGA NEWS 5月14日号 絵だけで伝えられるかな?」
ポリ板を彫って刷って色もつけてみよう
日時:5月14日(土) 10:30-15:30
会場:三鷹市美術ギャラリー、三鷹市芸術文化センターB1F・アートスタジオ
企画・進行:NPO MAG-net(マグネット)
対象・定員:小学生・20人
参加費:2,000円(材料費込み)
応募締切:4/30(土)必着
*申込方法等詳細はウェブサイトをご覧ください。

スケジュール

2011年4月16日(土)〜2011年5月29日(日)

開館情報

時間
10:0020:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合はその翌日と翌々日休館
入場料一般 600円、65歳以上・学生(大・高) 300円
展覧会URLhttp://mitaka.jpn.org/ticket/110416g/
会場三鷹市美術ギャラリー
https://mitaka-sportsandculture.or.jp/gallery/
住所〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-35-1 コラル 5F
アクセスJR中央線・総武線三鷹駅南口より徒歩1分
電話番号0422-79-0033
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