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「上條信山 書の世界展」

武蔵野市立吉祥寺美術館
終了しました

アーティスト

上條信山
上條信山(1907-1997)は、長野県松本市出身の書家・教育者です。長野の師範学校卒業後は成蹊学園小学部、中等部で教鞭をとり、その縁で清の書家張廉卿に学んだ宮島詠士と出会い、多大な影響を受けました。後に大東文化大学で漢学を学び、「知性に満ちた雄勁の筆をもって、清純にして都会的な書風を確立した」と評される「信山バリ」と呼ばれる独自の書風を確立して いきます。1951年の第7回、1953年の 第9回日展において特選を獲得して評価を得、第1回改組日展からは審査員となりました。1969年には日展内閣総理大臣賞受賞。1978年に《汲古》で日本芸術院賞受賞、1981年に勲三等瑞宝章受章。また、1996年には松本市名誉市民、文化功労者となり、書家として受賞を重ねていきました。

一方、教育者としてのこした功績にも大きなものがありました。必修教科であった書道が、戦後は自由研究という位置づけをされ、危機的状況におかれますが、1949年に教育課程審議会の委員に任命された信山は、文部省へ書道の必須科目復活を強く訴えます。このように、生涯を通じて書道教育振興活動に尽力しました。

信山は1962年に第1回書象展開催を契機に「書象会」を創設し、多くの書家を生み出してきました。本年はその記念すべき50回展にもあたります。本展は、上條信山の書への精神を引き継いだ書象会の門人たちによって、ゆかりある武蔵野市で開催するもので、「信山バリ」が受け継がれている所以を知る契機となれば幸いです。

信山の書 講演と鑑賞会
講師:高田墨山(書象会副理事長)
日時:6月4日(土)14:00-15:30
会場:吉祥寺美術館音楽室
定員:90名(予約制:5/21(土)より電話または直接来館にて受付(10:00-19:30)定員になり次第締切)  
入場:無料 ただし美術館入館券が必要

スケジュール

2011年5月21日(土)〜2011年6月13日(月)

開館情報

時間
10:0019:30
休館日
毎月最終水曜日・年末年始は休館
入場料[常設展] 一般 100円 [企画展] 一般 300円、高校生・中学生 100円 [共通] 小学生以下・65歳以上・障害者手帳提示 無料
会場武蔵野市立吉祥寺美術館
https://www.musashino.or.jp/museum/
住所〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-16 FFビル7階
アクセスJR中央線・総武線・京王井の頭線吉祥寺駅北口より徒歩3分
電話番号0422-22-0385
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