赤々舎 (AKAAKA)この写真展で展示されるのは誰かの作品ではありません。宮城県の山元町で津波に流され、泥だらけになって見つかり、その後ボランティアの手によって洗浄されたものです。2011年3月11日までは、誰の家のひきだしにも入っているような、思い出を記録したありふれた写真だったはずです。 地震が起きたあの日以降、テレビや新聞やインターネットはそれぞれのやり方で、様々な情報を私たちに伝えてくれました。しかし当然ながら全てを伝えることはできません。数字やエピソードだけでは伝わらないものが確かにあります。この展示と対峙する時、きっと自分自身に多くの問いかけをすることになると思います。失われてしまい、もう戻らないものについて。いま生きている自分、家族、友達について。そして、写真というものの在り方について。 ここにある写真を見つめることは、少しばかりしんどいかもしれません。それでもちゃんと受けとめてくれる人がいることを信じて、山元町の協力を得てこのプロジェクトは立ち上がりました。
まだコメントはありません