三菱一号館美術館19世紀後半のロンドン、パリ、ニューヨーク。新興富裕層の台頭がめざましい欧米の各都市では、万国博覧会の開催を機に、日本に対する関心が急速に高まりました。この遠い異国を連想させる品々を身近におき、愛でようとする傾向が一般に広まる一方で、芸術家たちはさらに、新たな創造の源をそこに見出そうとしはじめました。こうして芸術の世界にジャポニスムの旋風が巻きおこり、欧米社会の広範な領域で様々な作品が生み出され、人々の生活に新たな異国情趣を添えていったのです。
この夏、三菱一号館美術館では「もてなす悦び―ジャポニスムのうつわで愉しむお茶会」展を開催します。本展覧会は、上述のような流れのなかで、イギリスやアメリカ合衆国などで創り出された美しい日常的な品々―陶磁器や銀器、ガラス作品や服飾品―が、どのようにして人々の暮らしに深く入り込み、人生を豊かに彩っていったかを探ろうとする試みです。あわせてそうした品々の制作過程にさかのぼり、素描や関連資料を参照することによって、欧米で豊潤な生活文化が広く育まれた様子を展覧します。 本展は、米国在住の美術蒐集家ミヨコ&ジョン・デイヴィー夫妻から当館が譲り受けたコレクションを中心に、版画集『レスタンプ・オリジナル』やジャポニスムの貴重文献など、230点あまりから構成される予定です。
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