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陳敬寶 「迴返」

写大ギャラリー
終了しました

アーティスト

陳敬寶
陳敬寶氏は現代台湾において中堅世代を代表する写真家として活躍しています。台湾の国道沿いなどに点在する派手なネオン装飾のガラス張りスタンドで、露出度の高い衣装を着て檳榔(ビンロウ=噛みタバコに似た台湾の嗜好品)を売る若い女性達を撮影した「檳榔西施」シリーズや、一般住宅と小さな廟や墓が隣接している台湾の町並みを撮影し、現世と来世が共存する台湾庶民の精神風土を描いた風景作品「天上人間」シリーズなど、写真のストレートな芸術性を追求しながら、現代の台湾社会を鋭く捉えた作品で知られています。

今回展示する「迴返」(ホエファン)シリーズは、自身が小学校教員であるキャリアを生かし、2001年より制作が始められたプロジェクトであり、子供たちに描いてもらった回想シーンを再現し撮影した作品です。

まず12才くらいの小学生の子供たちに、楽しかったことや悲しかったこと、腹の立ったことなど、小学校での最も印象に残っている出来事について書いてもらい、それらを細部まで描写できる大型カメラを用いて、映画のように自然光と人工照明を駆使しながら撮影しています。

これらは、自分自身や他者の記憶の断片を再現し、演出しながら撮影することによって、ドキュメンタリー・フォトとステージド・フォトの結合を試みようとした作品であり、現実とパフォーマンス、写実と演出の間を行き来しながら、多くの台湾の人々の集団的な記憶を再構築し、探求している作品といえます。

スケジュール

2011年11月21日(月)〜2011年12月25日(日)

開館情報

時間
10:0019:00
休館日
木曜日、日曜日
備考
Open: 10:00〜19:00、会期中無休
入場料無料
会場写大ギャラリー
http://www.shadai.t-kougei.ac.jp/
住所〒164‐8678 東京都中野区本町2-4-7 東京工芸大学 5号館(芸術情報館)2F
アクセス東京メトロ丸の内線・都営大江戸線中野坂上駅より徒歩7分
電話番号03-3372-1321
関連画像

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