松本秋則 「sound scenes 代官山」

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松本秋則は1980年代初頭より音の出る作品(音具・サウンドオブジェ)を創作。美術館だけでなく、屋外など様々な場所で音のサウンド・インスタレーションを展示してきた。主に竹を組み合わせ、からくり人形のように風や水や電気を使い、コトコトと柔らかな音を立てて作品を回転させたり、動き、光の陰影をうまく活用しながら、シンプルでユーモラスな動きのあるインスタレーションを発表してきている。2009年に新潟で開催された「水と土の芸術祭」や2010年の「瀬戸内芸術祭」での作品は空間をも材料として取り込んでいるような、場と一体化した作品で、入り口に時間待ちの見学者が行列をつくった。

松本作品を実際に始めて見たのは「水と土の芸術祭」であった。見るというより体験したという方が正しい。なにか根本的なショックを受けたのを強く記憶している。印象派と絵の具チューブの開発の歴史的な相関性を取り上げるまでもなく、近代以降美術は技術開発とともに歩んでいる。近年の美術館での大掛かりな展示を見ると、作家だけではなく、その背後に多くの技術者たちの素材やテクノロジーの開発の歴史が見えてくる。まさに美術は世の中で見た事のない事を具現化する要素が多く、次なる新しい作家たちは今ある技術を土台にしながら次の美術を作ってゆくのである。松本の作品が圧倒的なのはその流れに委ねることなく、小中学校時代に私たちが学んだ電気、物理レベルのシンプルな構造と素材感を活かしているということなのだと思う。松本の作品を見たときの驚きとは、私たちが実体のない「見たことがない」ものを見たい美術への欲望が、木を切り、組み合わせ、紙を貼り、紐を結び、光をあて、という空想と人の手で作ることができる範囲での作業で見事に具現化されていることにあると思う。松本の作品がいま現代の中にきちんと存在するのは美術の存在の根源に関わることだと思う。

メディア

スケジュール

2012年01月07日 16:00 ~ 2012年01月29日

オープニングパーティー 2012年01月07日

アーティスト

松本秋則

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