宮嵜浩 + 大島嘉仁展

素人の乱12号店

終了しました

アーティスト

大島嘉仁、宮嵜浩

二人のアーティストによる展覧会。大島嘉仁「僕らはみんな生きている、生きているから笑うんだ。」は素人の乱 12号店、宮嵜浩「DONT THINK」はASOKOでの開催になります。

大島嘉仁は1992年生まれ、2011年に美学校で現代美術の講座を受講し、現在、立教大学社会学部に在学中。これまで、自らのコンプレックスや恥をさらけ出す作品など制作してきましたが、そこにいつも当然のように登場してきたのは「家族」でした。プライベートな母親との会話など、家族との他愛もないコミュニケーションをありのままに映しだす大島の映像作品は、まるでホームビデオのようです。本展覧会のタイトルになっている『僕らはみんな生きている、生きているから笑うんだ。』は大島にとって、平和の風景そのものを表現している唱歌の一節です。しかし展覧会では、「心の中だけでそんな社会になることを望んでいる。そんな自分に嫌気が差す。葛藤する。」大島の「平和」への理想と現実、そのもがきが明らかになるはずです。

宮嵜浩は大阪府出身、立命館大学理工学部卒業。ストリートダンスやバンド活動、2003年~2010年にかけての26か国への旅、そして小学校での教職活動(2011年退職)など、バラエティに富んだ体験を経て、2011年に美学校で現代美術を学びました。映像作品「Don't Think」は、ケミカルブラザーズの楽曲「Don't Think」にインスパイアされて生まれた作品です。宮嵜はこの楽曲に「調和する」と自らが感じたさまざまな映像をミックスします。その多くは惨劇や暴力的な映像です。道徳性を排除し、自身の素直な感情に真っ向から向きあったこの作品は、まるで惨劇のエンターテイメントのような映像です。それは、イメージが実体験を凌駕するような今日の情報化社会において、メディア越しに非日常的な現実を知りながらも、見るに耐えないと「悲劇の蚊帳の外」にいつづける私たちに、リアルとアンリアルを巡る身近な疑問を投げかけています。

[関連イベント]
- オープニングイベント
日時 6月22日(金) 20:00~
会場 ASOKO
出演北大路翼 (俳人)
内容短詩レクチャー、俳句・短歌・詩の朗読会、パフォーマンス(予定)。

- トークショー
日時 6月24日(日) 18:30~
会場素人の乱12号店
出演大島嘉仁、宮嵜浩、山本篤 (現代美術家)
テーマ「家族」と「アート」

スケジュール

2012年6月22日(金)〜2012年6月24日(日)