小鷹拓郎(こたか たくろう)は、1984年埼玉県生まれ。バックパッカースタイルで世界各地に趣き、そこでの実体験や記録を元に、ドキュメンタリーやインスタレーション作品の発表を国内外で精力的に行っています。自らの作品制作と平行して、中野区野方でリサイクルショップ「こたか商店」と映画館「野方座」を経営し、様々な企画を主催するなどその多彩な活動でも注目を集める若手アーティストです。「エジプトにはポテトがない」という噂を聞いて、市場で買ったジャガイモと共にアフリカ大陸の14カ国を縦断した【Traveling Africa with a Potato】や、新年の花火大会の日に1000人がビールを飲みながら空を見あげているドローイングをメルボルンの街の人々に見せ、その想像の光景の場へ実際に案内してもらった【Looking for a utopia】など、小鷹の作品には本人でさえその結末がどうなるか分からないプロジェクト形式の作品が多くあります。些細なきっかけや事柄をもとにしながら進行していく小鷹のプロジェクトは、国や民族を越えたコミニケーションを自然と生み出していきます。そこには様々な偶然や出会い、またハプニングなどが多数盛り込まれており、臨場感やリズム感あふれる編集も相まって、見るものはいつの間にか小鷹と一緒に旅をしているかのような感覚に見舞われることでしょう。くすっとした笑いを誘う小鷹の珍道中を追体験しながら、われわれは知らぬ間に
世界に横たわる多様性を目の当たりにしているのかもしれません。
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