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「陶酔のパリ・モンマルトル 1880-1910」展

八王子市夢美術館
終了しました
「ベル・エポック(良き時代)」と呼ばれ、芸術の都パリが最も華やかで成熟した時代、芸術家の拠点モンマルトルに一軒のキャバレーがオープンしました。19世紀末のことです。店の名は「シャ・ノワール」。黒猫と名付けられたこの店は、芸能・娯楽の新たなスポットとして、またたくまに人気を呼び、多くの人々が集う一大社交場となっていきます。芸術家の関心も高く、作曲家のドビュッシーやサティ、建築家のエッフェル、詩人のヴェルレーヌ、小説家のゾラ、画家のロートレックらが足繁く通い、芸術家と若者たち、刺激を求める上流階級の人々がテーブルを共にしました。

あまたのカフェやキャバレー、ダンスホールで賑わうモンマルトルで、「シャ・ノワール」がひときわ異彩を放ったのには、店主、ロドルフ・サリスの戦略がありました。詩人のエミール・グドーと図り、セーヌ左岸、カルチェ・ラタンで萌芽したカフェの若者文化を、右岸のモンマルトルに流入させて人々の興味を惹きつけたのです。「アンコエラン(支離滅裂な人々)」「フュミスト(冗談好き)」と称する若者たちが繰り広げた反芸術的な活動がそれです。彼らの風刺やユーモアに満ちた行為や作品は、言葉やイメージによる掛け合いからなるもので、20世紀のダダやシュルレアリスム、更にはコンセプチュアル・アートをも先取りするものでした。

本展ではポスター、絵画、版画、出版物、影絵芝居等の豊富な展示物で「ベル・エポック」のパリに花開いた芸術を「キャバレー文化と娯楽」という視点から紹介します。

[画像: テオフィル=アレクサンドル・スタンラン「高名なシャ・ノワール一座近日来演のポスター」(1896) リトグラフ 北海道立帯広美術館蔵]

スケジュール

2012年4月6日(金)〜2012年5月20日(日)

開館情報

時間
10:0019:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
展示替期間・年末年始休館
入場料
会場八王子市夢美術館
http://www.yumebi.com/
住所〒192-0071 東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子 2F
アクセスJR中央線八王子駅北口より徒歩15分, 京王線京王八王子駅西口より徒歩15分、JR八王子駅北口より西東京バス「八日町四丁目」下車徒歩3分
電話番号0426-21-6777
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