荒木経惟 「センチメンタルな空」

ラットホール・ギャラリー

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1990 年に愛妻ヨーコが亡くなって以降、空の写真を撮影することが日課となった荒木にとって、空とは自分の心を映す鏡でもあります。空の表情の変化は、淡々と過ぎてゆく日常、そして人生の似姿でもある、私的なものだ、と荒木は話します。荒木にとって写真そのものが私小説であるように、空の写真は他の誰のものでもない「自分の空」、つまり「私空(しくう)」なのです。

映像作品「三千空」では、自宅バルコニーから撮影された3000枚の空がモンタージュされ、4時間にわたって大型スクリーンに投影されます。雲一つない青空、絡み合う飛行機雲、暮れゆく夕空など、表情豊かな空が観る者を包み込み、電柱や電線、家々の屋根、木々もまた、荒木の「空」から切り離せない存在として表情の一部をなしています。また、ノスタルジー漂う空は、ヨーコや愛猫チロの遺影とも言えるでしょう。

このほかに、さまざまな愛を刻んできた自宅バルコニーを1983年から2011年まで記録した「愛のバルコニー」の写真作品を約4 点、そしてヨーコを描いたシルクスクリーン作品を3 点、展示いたします。

これまでも数々の作品に登場し、荒木にとって特別な場所であったバルコニーのある自宅を、昨年去ることになりました。ヨーコとの最後の日々を記録した写真集『センチメンタルな旅 冬の旅』(1991年)、そしてチロとの別れを綴った写真集『センチメンタルな旅 春の旅』(2010年)に続いて、本展「センチメンタルな空」でもまた、ひとつの愛の物語の幕が描かれています。

[画像: 荒木経惟「三千空」(2012) ビデオ・インスタレーション]

メディア

スケジュール

2012年08月24日 ~ 2012年10月07日
会場時間:12:00~20:00、月曜日休

オープニングパーティー 2012年08月24日

アーティスト

荒木経惟

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