「MAMプロジェクト017: イ・チャンウォン」展

森美術館

poster for 「MAMプロジェクト017: イ・チャンウォン」展

このイベントは終了しました。

イ・チャンウォン(1972年生まれ)は、ソウル国立大学美術学校卒業後、ミュンスター芸術アカデミーで学び、ドイツを拠点に活動してきました。イはトリッキーな作品を通して「見る」という行為に対する問いかけを行います。代表作である人物のシルエットのシリーズは、遠目にはキャンバスに描かれた絵画のように見えます。しかし実際には、ブラインド状に水平に並べた白い板が壁に取り付けられており、板に載せた茶葉やベニバナが作る陰影によってイメージが浮かびあがる仕掛けになっています。今回出品する《パラレル・ワールド》は、写真の切り抜きを使った作品で、切り抜いた空白部分に鏡と光を当てることによって、躍動感のあるシルエットが壁に活き活きと映しだされます。しかし素材となっている新聞や雑誌の報道写真には悲惨な場面も多く、紛争地域で倒れた人のシルエットが切り抜かれたものもあります。「パラレル・ワールド」はシリーズとして過去にも展示されていますが、本展では東日本大震災を含む日本のニュースからのイメージやその他の新たなソースを含めた新作として発表します。
くっきりと浮かびあがる像が、触れたらすぐに崩れてしまう繊細な素材によって形作られていること、無邪気に遊ぶシルエットの裏に悲劇が隠されていることに気づくとき、私たちは目に見えているものを疑い、自らの認識の不確かさを知ることでしょう。私たちは何を見ているのか、世界をどのように把握しているのか。視覚的な面白さを巧みに用いながら、イは見ることの仕組みとその危うさを暴こうとします。

[画像: イ・チャンウォン「パラレル・ワールド」(2011) 雑誌、新聞、鏡、光。展示風景:キム・チョンヨン美術館(ソウル)]

メディア

スケジュール

2012年06月16日 ~ 2012年10月28日

アーティスト

イ・チャンウォン

Facebook

Reviews

All content on this site is © their respective owner(s).
Tokyo Art Beat (2004 - 2017) - About - Contact - Privacy - Terms of Use