藤原更 「Neuma」

エモン・フォトギャラリー

poster for 藤原更 「Neuma」

このイベントは終了しました。

2000年以降フランスを拠点に創作活動を行ってきたフォトアーティスト藤原更。独特の世界観を示す最新作『Neuma』は、東京で初めてのエキシビションとなる。Neumaとは、中世の聖歌などの記譜に使われた記号のこと。タイトルから伺えるように、情報を削ぎ落とし事物を記号化して見るアプローチは興味深い。

写真は目の前に現れた現実を切り取る行為だ。藤原もセオリーに基づいて大判インスタントフィルムで写し、加工もしないリアルタイムな制作方法をとっている。作品「Neuma」のトーンは柔らかで一見抽象絵画と見まごうが、実は紛れもないストレートフォトだ。すべての事物はその理論によってのみ存在し、そこには一片のポエジーも介在する余地はない。今日の情勢には蜜のような甘いポエトリーは受け入れ難く、むしろ自然を自然たらしめるものとは何か?私たちにとってそのことの方がずっと重要な関心ごとだということを、藤原は確信しているようである。

「記憶」をテーマに自然を「記録」した藤原更の意欲作「Neuma」。記憶は時間の経過とともに都合よく変化しやがて怪物に成り得ることもあるだろう。そうだとすると記録とは、藤原にとって自分自身を映し出す鏡そのものである。

メディア

スケジュール

2012年03月10日 ~ 2012年04月09日

アーティスト

藤原更

Facebook

Reviews

All content on this site is © their respective owner(s).
Tokyo Art Beat (2004 - 2017) - About - Contact - Privacy - Terms of Use