杉本博司 「Five Elements」

ギャラリー小柳

poster for 杉本博司 「Five Elements」

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Five Elementsとは、仏教経典の中で世界の構成要素とされる五大、すなわち地・水・火・風・空のことを指しています。その五大は、平安期に日本で独特の発展を遂げた舎利塔の造形、五輪塔の形のもととなりました。釈尊の舎利容器がそのまま宇宙を表現するというその抽象的な表現は、おのずから数学的な形態をとることとなり、地は方形、水は球形、火は三角形、風は半円形、空は宝珠形となりました。杉本はその五輪塔を光学硝子で成型し、釈尊の舎利の代わりに、自作の海景フィルムを納めました。杉本はこう言っています。「数学は世界を数字に置き換えて表現しようとする。世界を数学的に理解しようとする心のありようは、私には美と信仰の問題へと先祖帰りしていってしまう。しかし私には、今、帰依すべき対象となるような偶像を持たない。神も仏も去ってしまった現代に取り残された私にとって、その対象がかろうじてあるとすれば、それは私の意識の源である、あの海景なのだ。私は五輪塔を光学硝子で作り、その水球のなかに海景を納めた。」

本展でご紹介する五輪塔は、2010年から2011年にかけて開催されました丸亀市猪熊弦一郎現代美術館での個展「杉本博司 アートの起源」[宗教]の回で初公開され、その後テキサス州マーファのチナティ財団での個展に出品、今回初めて東京で展示されることになりました。

ギャラリー小柳では、五輪塔によって表現した舎利塔という模型に閉じ込めた世界と、モノクロームの無限の階調で表現される杉本の銀塩写真の代表作「海景」シリーズからの、最新の海のプリントをご覧いただきます。

[画像: Hiroshi Sugimoto Five Elements, 2011 (Bay of Sagami, Atami) Pagoda, 2010/Inlaid Seascape film, 1997 (c) Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi]

メディア

スケジュール

2012年04月03日 ~ 2012年06月23日

オープニングパーティー 2012年04月03日18:00 から 20:00 まで

アーティスト

杉本博司

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