小笠原美環 「Beyond Silence」

スカイ・ザ・バスハウス

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東京では3回目となる今回の個展では、2011年以降の近作および新作を展示いたします。この2年の間に、小笠原の絵画を新しい展開に導いたのは2011年3月の東日本大震災と、その後の原子力発電所の問題に対する社会の大きな動きでした。世界を巻き込んでいるこの「大きな物語」が、小笠原が描く「内なる物語」に未だかつてなかったほどの大きな震動を与えたのです。日本というシステムに若くして訣別し、ドイツの地を制作の場所に選んだ小笠原ですが、故郷の国で起きた大災害とその後の原発の問題について大きなダメージを受け、考え抜いたのは言うまでもありません。その震動は子供時代の彼女の記憶にさえ揺さぶりをかけ、作品には初期の彼女の作品に見られたように再び、純粋な少女の姿や未知の闇におびえる子供の姿が多く登場するようになりました。一方、室内の光景など静的な世界を描いた絵画では、より研ぎすまされた透明感のある表現を追求して行きました。日本から遠く離れたハンブルグの地で、小笠原は世界の「大きな物語」であるこの大惨事と、自分自身の心の行方に真摯に向かい合い、葛藤の中で徐々に新しい表現世界を獲得していったのです。今回の個展では震災以降から2年の間の作品を展示することで作家の心の動きの変化を感じ取るだけでなく、鑑賞者自身が社会と内的世界を同時に見る鏡を覗き込むような、暗示的な展覧会になります。

[画像: 小笠原美環 「Spiegelung」 (2013) oil on canvas 180x250cm]

メディア

スケジュール

2013年04月11日 ~ 2013年05月18日

アーティスト

小笠原美環

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