「10年代の無条件幸福」

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美術史ではなく、アニメや漫画、ゲーム、アイドルなどのサブカルチャーを想像力の源泉とする傾向が日本の現代美術の若い世代の作品に顕著に現れている。それは、若い作家たちや鑑賞者が3.11以後も感情や意志を仮託できるものとして現実の政治や宗教とは無関係な虚構の存在を選んでいることを意味する。 虚構やキャラクターを描くこと自体は、古典的な芸術にも見いだせる。

大戦を経験した前衛芸術家たちが、政治を風刺したり写実が不可能なほどの絶望を表現したりするために描いた人間像とは違い、「多幸感」に溢れている。 展覧会名の「無条件幸福」は、この「多幸感」を表すネットスラングのひとつで、いわゆる「萌え死」(あまりにかわいいために悶え死にそうになる状態)を意味し、初音ミクやアイドルの歌、動物の動画などを含んだ夥しい数のコンテンツで近年使われている。「無条件降伏」はいかに「無条件幸福」へ変換されたのか。 本展では、戦後日本がこの問いを試す実験場だったという見立てのもと、中村宏と北川民次ら戦争を体験した世代の作品と、直接交戦のない平和な日本を生きてきた世代の作品を対比し、日本現代美術が映す「ユートピア」の意味を問う。

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2013年08月15日 ~ 2013年09月07日

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