終了した展覧会・イベントです

須田一政 「テンプテーション 2011 - 2013」

PGI
終了しました

アーティスト

須田一政
人や街、日常を被写体に驚くほどの多様性を繰り広げ独自の世界を創り出してきた須田一政は、2010年に千葉県津々ヶ浦にある島を撮影し弊廊にて「雀島」を発表しました。ひとつの被写体を執拗に追いかけた「雀島」シリーズを終え、再度カメラを手に街へ出、様々な被写体を撮ることを始めます。近年、スナップの際には35mmカメラを使用していましたが、「撮影に向かう姿勢が雀島をきっかけに変わりました。」と語る本作では、645や6x7の中判カメラに持ち替えています。現実にある被写体を写真に異化することでその物質の持つ性格さえも変えるスナップは須田の真骨頂とも言えます。そのスタイルを更に研ぎすませたかのような今作では、意識的に被写体や出来事を選び撮影するのではなく、何ものかに憑かれ、それらが発する声に呼応するかのようにシャッターを切っています。それは、時に革張りのソファや市場の魚の腹までもが妖艶な姿態を写真家の前に晒しているかのようです。写された被写体以上に、自身へ向けた謎がテーマの作品と言えるでしょう。ここ数年は病院へ通うことが多く、その生活の中で昼間はもちろん、まるで夢遊病者のように夜中もカメラと三脚を携え徘徊する姿は、幾度となく病院の監視カメラに写っていたと言います。写すことへの意欲はまるで「生」と「撮影」が相互のメタファーとなっているかのようです。そして生と直結してある性を無機物にさえも見いだす須田の視線は、写真というメディアが目に見えないオーラを写すことができることを証明する希有な例かもしれません。本展ではゼラチンシルバープリント約25点を展示致します。

スケジュール

2013年9月4日(水)〜2013年10月5日(土)

開館情報

時間
11:0018:00
休館日
日曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttp://www.pgi.ac/content/view/381/76/lang,ja/
会場PGI
http://www.pgi.ac/
住所〒106-0044 東京都港区東麻布2-3-4 TKBビル3F
アクセス都営大江戸線赤羽橋駅中之橋口より徒歩4分、東京メトロ南北線・都営大江戸線麻布十番駅6番出口より徒歩8分、東京メトロ日比谷線神谷町駅1番出口より徒歩8分
電話番号03-5114-7935
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します