終了した展覧会・イベントです

「日常の美 浜口陽三春コレクション展 -伊東深水をはじめ 新版画とともに-」

ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
終了しました

アーティスト

浜口陽三、伊東深水、川瀬巴水
パリと東京、日常にまつわるモダンな感覚と繊細な美しさの息づく、銅版画と木版画の競演です。
今春の展覧会では、浜口陽三の作品とともに、寄贈いただいた木版画を展示します。伊東深水(1898-1972)、川瀬巴水(1883-1957)等による、新版画と呼ばれる作品群です。伝統的な浮世絵が次第に停滞し、明治末期には衰退する一方、大正時代になると画家、彫り師、摺り師の分業体制による「新しい木版画」が興りました。消えゆく江戸以来の情趣と近代日本における新しい感性を取り入れた新版画は、海外でも賞賛を得て、昭和30年代まで続きました。なかでも伊東深水の美人画、川瀬巴水の風景画は人気を博しました。
遠い異国の地で制作を続けた浜口も、東京の風俗や風景を描出した新版画の作家たちも、失われかけた伝統的な技法やテーマに新たな視点を与え、当代の表現をきりひらきました。卓上の果物、女性の微笑、夜の静けさ… 画家の眼によって切り取られた日常の一瞬が、版に刻まれ、現代の私たちの前に時を超えて現われます。
春の清清しい気持に華をそえるよう、木版画中の女性の装いについて、着物デザイナーの池田重子氏に解説していただきました。明治・大正・昭和にわたる約1万点の膨大な着物コレクションを築き、粋とお洒落の真髄を知る池田氏のお話は、絵の中の女性の髪型、着物の種類や肌触りなど、失われつつある日本の美意識をよびおこしてくれます。ささやかですが、絵と同趣向の着物や飾りも参考展示いたします。
浜口陽三の銅版画、日本画合わせて30点、新版画30点の展示です。

[関連イベント]

手作り絵具教室 「銅版画インクをつくる」
日時: 2月16日(土) 10:00~12:00
講師: 長崎則男(春蔵絵具)
絵の具の組成と色の仕組みを学びながら、銅版画インクをつくります。
製作したインクは3月31日の銅版画自由教室で使うことができます。
定員: 12名
参加費: 1000円+入館料
申込み: 1月28日(月) 11:00~お電話で申し込み(先着順)

モノクロームメゾチント体験教室 (初心者向け)
日時: 3月30日(土) 14:00〜17:00
講師: 江本創(アーティスト)
モノクロームメゾチント技法を使って製版から刷りまでを行い、1回の実習でポストカード大の作品を完成させます。
定員: 18名
参加費: 1800円+入館料
申込: 往復はがきで申込み後、抽選。※3月18日(月)必着

銅版画自由教室 (経験者向け)
日時: 3月31日(日) 14:00〜17:00
当館で体験教室に参加したことがある方限定で作品制作の場所を提供いたします。(※技法はモノクロームメゾチントに限ります。)
定員: 15名
参加費: 500円+入館料
申込: 往復はがきで申込み後、抽選。 ※3月18日(月)必着

スケジュール

2013年2月9日(土)〜2013年5月6日(月)

開館情報

時間
11:0017:00
土曜日・日曜日・祝日は10:00から
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始・夏期・展示替え期間休館
入場料一般 600円、大学生・高校生 400円、中学生以下 無料
展覧会URLhttp://www.yamasa.com/musee/exhibitions/20130209_0506/
会場ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
http://www.yamasa.com/musee/
住所〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-35-7
アクセス東京メトロ半蔵門線水天宮前駅3番出口より徒歩1分、東京メトロ日比谷線人形町駅A2出口より徒歩8分、都営浅草線人形町駅A5出口より徒歩10分
電話番号03-3665-0251
関連画像

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