終了した展覧会・イベントです

「反骨の画家 利根山光人展 - バイタリティーを求めて -」

町田市立国際版画美術館
終了しました

アーティスト

利根山光人
早稲田大学を卒業し、召集・入隊を経て終戦を迎えた利根山光人は、戦後間もない混沌とした時期に、ストラヴィンスキーの音楽に触発された前衛絵画を油彩で制作する一方で、母校から払い下げられたリトグラフの印刷機をつかって版画の制作を開始しています。その後まもなく、岩波の記録映画「佐久間ダム」を見て心を揺り動かされ、その建設現場に取材した制作をはじめ、社会派の画家としての姿を現します。そして50年代末には、メキシコを訪れた際に見たマヤ文明に衝撃を受け、その古代文明をモティーフとした制作を開始しました。それ以後、たびたびメキシコを訪れた利根山は、生涯にわたって、古代文明からの示唆を現代社会や現代人への問いかけとして描き続けます。また1980年代以降は、インド各地の石窟群や日本の祭り、闘牛、さらに自らを伝説の騎士と思い込んで遍歴の旅に出かけたドン・キホーテを主人公とした小説などをモティーフに、人間のバイタリティーを表現し続けました。さらにその一方では、戦争の爪痕を描き出すことで、現代文明の危機を伝えようとしました。本展覧会は、迷走する現代という時代のなかで、こうした利根山光人の創作活動とその作品の意義を見直すものです。

[画像: 利根山光人「フィエスタ」(1978) スクリーンプリント 620×830㎜ 個人蔵]

[関連イベント]
館長によるスペシャル・ギャラリートーク
日時: 6月30日(日) 14:00から45分程度

学芸員ギャラリー・トーク
日時: 6月23日、7月14日・28日、8月4日 各日曜日 14:00から45分程度

利根山光人展 記念スタンプ・コーナー
場所: エントランスホール

美術館で語りあおう トークフリーデー
日時: 会期中の水曜・土曜日

スケジュール

2013年6月22日(土)〜2013年8月4日(日)

開館情報

時間
10:0017:00
土曜日・日曜日・祝日は17:30まで
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館
備考
土曜日・日曜日・祝日は17 :30まで(入場は17 :00まで)
入場料一般 600円、大学・高校生・65才以上 300円、中学生以下無料 ※展覧会初日6月22日(土)は入場無料
展覧会URLhttp://hanga-museum.jp/exhibition/schedule/2013-195
会場町田市立国際版画美術館
http://hanga-museum.jp/
住所〒194-0013 東京都町田市原町田4-28-1
アクセスJR横浜線町田駅ターミナル口より徒歩12分、小田急線町田駅東口より徒歩15分、小田急線町田駅西口より神奈川中央交通バス「高ヶ坂センター前」より徒歩7分
電話番号042-726-2771
関連画像

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