戸泉恵徳「シュガーグレーズ」

アート・ラボ・トーキョー/アサクサ

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アーティスト

戸泉恵徳

作家は今回、零戦という戦いの道具をモチーフに選んだ。きっかけは、アニメキャラがプリントされた自衛隊の戦車やヘリを、たくさんの人々が夢中になって撮影している。そんなヴィジョンを見たことだった。その様子をとても無気味に思い、甘いベールにつつまれた戦いの道具には、空しさのようなものが漂っているように感じたという。零戦は世界最強とまで謳われ、最後は、特攻機として散っていった、儚くて、脆い存在。そんなイメージが、空しさや、死、儚い時間などといった、ヴァニタス画のアレゴリーに通ずるようにも思うという。零戦という最も「死」のイメージが強い戦いの道具を甘いベールで包むことにより現代のヴァニタス（虚無感）を表すことができないかと作者は考えた。

[画像: 戸泉恵徳「フライングゴッド」（2013）キャンバスにアクリル h97 × w162mm]

スケジュール

2013年11月18日(月)〜2013年12月1日(日)