映画「華 いのち 中川幸夫」

東京都写真美術館

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幼時期に脊椎カリエスを患った中川は、曲がった背中と共に反骨精神を身につけて行く。流派いけばなの決まり事に疑問を抱き、花本来のあるがままの命をとことん見極めるために、最大流派池坊に脱退通知を叩きつけた。香川県丸亀市から東京に乗り込んだ中川に、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった草月流の勅使河原蒼風は「恐ろしい男が花と心中しにやって来た」と語ったと言われる。流派を否定し、弟子を一切取らなかった孤高のいけばな作家は、極貧の中で花の生き、死にと向かい合い続ける。

花との極限の対話、闘い、おののきを経て、想像を超える作品が次々に生み出されて行く。900本のカーネーションをガラス器に詰め込んで逆さに置き、和紙に真っ赤な花液が滲み出る「花坊主」瑞々しい葉脈が艶かしい白菜を丸ごと生けた「ブルース」まさに朽ち果てようとするギリギリの雄しべと雌しべを生けた「チューリップ星人」等々花の生命力そのものを鮮やかに浮かび上がらせて提示した衝撃的な作品の数々。長年に渡って書き綴られた創作ノートを通して、また本人が語る言葉で様々な創作誕生の秘密が明かされる。

2002年に実現した「天空散華」。100万枚の色鮮やかなチューリップの花びらが天空から舞い落ちる中、95歳の舞踏家・大野一雄が渾身の力で踊る。中川幸夫が前衛いけばなの世界に刻み付けた数々の作品は、重森三玲の言う「永遠のモダン」として、いつまでも語り継がれて行くであろう。これらからは、千利休に始まる日本の前衛の最先端が見えてくる。

[関連イベント]
「トークショー」
登壇者: 森山明子氏(武蔵野美術大学教授)、谷光章監督
日 時: 6月7日(土) 10:30の回終了後、13:00の回終了後

「トークショー」
登壇者: 天童大人氏(詩人、朗唱家、字家)、谷光章監督
日 時: 6月8日(日) 13:00の回終了後、6月14日(土) 13:00の回終了後

「トークショー」
登壇者: 石田敦士氏(いけばな評論家)、谷光章監督
日 時: 6月11日(水) 13:00の回終了後

※上映スケジュールの詳細につきましては、公式ホームページよりご確認ください。

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スケジュール

2014年06月07日 ~ 2014年06月22日

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