服部憲明 「Temporary Correctness」

スプラウト・キュレーション

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制作行為を通して解決すべき一連の問題系の枠とは、「ペインティングの現在を可能にしたものを解析/演算し、ペインティングの現在が可能にするものを提示すること」である。4つの行程(イメージの下加工、データの編集、出力素材の加工、出力)に分解されたペインティングのプロセスは、イメージのデータ、素材の加工手順や加工機の設定情報のアーカイブにより、おおよその再現性が担保される。そして、出力素材のもつ偶発的な物質量のボラティリティは、再現性の高いツール(digitalfabrication)の仲介により、表層に残るノイズとして変換される。結果としてそこで目にするものは、制御されつつある自発性(ノイズ)と、再現性の高いツールがもたらす非再現的な自発性(ノイズ)との接点であり、そこでは作品の物質的なフレームは、本来的には相容れないもの同士が一時的に折り合いをつける場として機能する。これらの行程の背後にあるのは、ペインティングとは所詮ツールとその設定、さらには特定の初期環境(キャンバスサイズ、そして最初に与えられる素材としてのイメージなど)の演算に過ぎないという仮説であり、ペインティングの行程は目的的なレベルまで詳細に分解され、プリセットされている身体性を動力としたツール群は、異なる分野のツールと代替される。結果としてもたらされるのは再現性といった新たなツールの性質であり、ひとたび同じ状況が与えられれば、主体がだれであれ、近似されたペインティングが加工可能になる。全体性を担保すべき権威が存在しない状況において、絵画の基準はいかにして決められるべきか、今回提示されているのはその一つの試みである。

メディア

スケジュール

2014年03月22日 ~ 2014年05月02日

アーティスト

服部憲明

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