「私は見た: フランシスコ・デ・ゴヤの版画における夢と現実」 展

国立西洋美術館

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フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス(1746-1828年)は、長い画歴のほぼ全時期にわたって版画も制作しています。その代表作が、『ロス・カプリーチョス』(1799年出版)、『戦争の惨禍』(1810-20年頃制作)、『闘牛技』(1816年出版)、そして『妄』(1820-23年制作)という四点の連作形式の銅版画集です。ゴヤの版画制作は、油彩と比べて、『戦争の惨禍』の一葉に付された「私は見た(Yo lo ví)」という題が示すように、一個人としての芸術家が「見た」ものを、より自由に、「私」的に表現した点によって特徴づけられるでしょう。『戦争の惨禍』と『妄』は作者の存命中には出版されず、『ロス・カプリーチョス』は短期間で販売打ち切りとなった背景には、当時の芸術表現における諸規範を逸脱した、これらの作品の極めてプライヴェートかつ近代的性格が見え隠れします。そして、ゴヤが見たものは、啓蒙主義的観察眼を持って目撃した社会の不平等や戦争下の惨事から、豊かな想像力を飛翔させた夢のような超現実のロマン主義的ヴィジョンに至るまで、極めて多岐に渡ります。彼の版画作品は、それらが混然と混ざり合うことで独特の世界を構成しています。
国立西洋美術館は、上述の四大版画集全場面を始め215点のゴヤ版画を所蔵しています。本展では、夢と現実という彼が見た二つの世界とそのあわいを探求すべく、2011-12年の「プラド美術館所蔵 ゴヤ――光と影――」展に出品されなかった作品を中心に、約40点を選んで展示します。

※本展は常設展の観覧券、または「橋本コレクション 指輪」展の観覧券でご覧いただけます。

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スケジュール

2014年07月08日 ~ 2014年09月15日

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