チャロームラック・ドンルタイ「心の一部」

表参道画廊

終了しました

アーティスト

チャロームラック・ドンルタイ

作家は武蔵野美術大学博士課程でタイ人作家や自身の作品における感情を表現したシンボルの用い方や意義について研究してきました。7年にわたる留学期間を通し、作家自身の中でもそのシンボルは色々に変化をしていきました。作家にとって、作品制作における最も重要な動機は、生命の抱える様々な葛藤を表現することであり、そうした動機とシンボルは自然に結びつき、制作に不可欠のものとなりました。シンボルを使うことの重要性は、自己の内奥を間接的に表せるもの、感情の全体像をシンボルを媒介として伝えられることであると言えます。
また登場させるシンボルの探求は、自身の内面をより明確に表現することで美術家としての創作姿勢を追求するための試行であり、同時にシンボルの意味合いを重ね拡げる過程を通し、鑑賞者に作品に対する表面的な理解ではなく、作品と深く対峙することを希求する故の表現方法でした。
作家は、自身のシンボルに対する概念と心象表現の手法の変化に応じ、蓮、家、象といった伝統的なシンボルは、形態、色彩、画面全体における構成を変容させ、また意味合い自体も変化して来たのだと考えます。

スケジュール

2015年10月5日(月)〜2015年10月10日(土)