松岡圭介展

スペース・S

終了しました

アーティスト

松岡圭介

作家は文化庁新進芸術家海外研修制度により2013年から1年間アメリカに滞在し、それまでとは全く異なる環境に身を置いて制作に向き合う時間を過ごしました。アメリカ西海岸での体験は、生活・文化・自然環境の変化のみならず、アートにおける日本とアメリカの様々な相違点を知る貴重な機会にもなり、自身の制作に対する考えにも大きな影響を与えたと思われます。
研修拠点のロサンゼルスでは、平日の午前中は受入先でもある彫刻家の大平實のスタジオにて木彫作品の制作、午後は隣接するブロンズスタジオで手伝いをしながらブロンズ作品の制作、朝と夜は自宅で平面作品やドローイングを制作するという生活を送り、一年間制作の手を休めることはありませんでした。また、ブロンズスタジオでは蝋型鋳造の技法を基礎から学び、初めてとなるブロンズ作品を制作するなど新たな素材や技法を積極的に取り入れたという作家。「人間とは何か」、そのテーマへのアプローチとして彫刻の「皮膚」を研究することで近年の制作を行ってきた作家にとって新たな表現の可能性につながる発見も多かったことでしょう。
4年ぶりの個展となる今展ではアメリカ滞在中に制作したブロンズを中心とした作品の他、帰国後に仙台のアトリエで制作した黒檀など木を素材にした最新作が発表されます。

スケジュール

2015年10月10日(土)〜2015年10月25日(日)