松井雅世「満潮を待つ」

ギャラリイK

終了しました

アーティスト

松井雅世

前回の個展で松井が試みた表現は、「石」が、さながら液体のように表面張力を持ち「水平面」を形作るという、ある種のイリュージョンでした。しかしそれは技術を駆使した視覚的トリックというより、石という存在そのもののはらむ重さや堅さ、そしてそれが生成するまでに要したであろう気が遠くなるような時間を逆説的に物語るようでした。今回の個展では、一転して「仏頭」が現われます。極めて高い象徴性を帯びたそのものを敢えて題材としたことの真意は何なのか、興味深いところです。「人の力では制御しきれない何か」を表現したいと言う作者。空間全体がその「何か」で満たされていくでしょう。

スケジュール

2015年10月5日(月)〜2015年10月11日(日)