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村田朋泰 「AMETSUCHI」

Gallery Momo Ryogoku
終了しました

アーティスト

村田朋泰
村田朋泰は1974年東京都生まれ、2000年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業制作「睡蓮の人」が、2002年第5回文化庁メディア芸術祭にてアニメーション部門最優秀賞、 その後も大学院卒業制作作品「朱の路」が第9回広島国際アニメーションフェスティバルで優秀賞を受賞しました。さらにMr.Children のプロモーションビデオにより一躍知られるところとなり、現在も、NHK子供向け番組プチプチアニメでは「森のレシオ」を放映し、幅広い層から支持されるアニメーション作家として活躍しています。
2006年の目黒区美術館に於ける個展ではパペットアニメーションをアートの水準に引き上げ、2008年の平塚市美術館でもインスタレーションと映像による総合芸術として、小さな子供から高齢者の方々まで多くの方の琴線に触れ、入場者数とリピーターの多さでも記録的な展示となりました。今展覧会の作品「AMETSUCHI」は、昨年発表した震災での原発事故をテーマにした「木ノ花ノ咲クヤ森」を皮切りとした今後10 年間に渡る全5作の構想のうちの一つになります。この全作品に共通して、「物事のはじまり」としてミニチュアで表現する意向や、「翁」、「(土など)掘り起こすこと」、「旅の祈り」がモチーフとしてあり、 「日本と日本人とは?」ということをミニチュアとコマ撮りで表現することを考えています。前回の個展で、「天下安全五穀豊穣」を祈願する「翁舞」を変わっていく現実の境目として映像化しましたが、今展覧会での「AMETSUCHI」は、「古事記」と「万葉集」 からヒントを得た「富士山」をモチーフにした2作目にあたり全3幕で構成されています。富士山は江戸時代より、日本の象徴とされ、古くは葛飾北斎、最近では片岡球子などが好んで描いてきました。象徴というのは時に危険な要素を孕み、政治的に利用され易いものですが、優れた作家、特に北斎が描く富士山は西欧絵画にも影響を与え、象徴性を超えた作品になっています。多くの作家を魅了してきた、危険な要素を含む 「富士山」をあえてモチーフとして選んだ今作では、富士山を背景とする本舞台の中にミニチュアの能舞台を置く二重構造として制作、作品のタイトルを山部赤人の歌「語り継ぎ、言ひ継ぎ行かむ、不尽(ふじ) の高嶺(たかね)は」から取り、壮大なドラマの一端が展開される予定です。

[関連イベント]
トークショー
日時: 3月19日(土) 18:00~

スケジュール

2016年2月20日(土)〜2016年3月19日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
備考
日曜日・月曜日・祝日は休館

オープニングパーティー 2016年2月20日(土) 18:00 から 20:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttp://www.gallery-momo.com/#!future-ryogoku-jp/c18b7
会場Gallery Momo Ryogoku
http://www.gallery-momo.com/
住所〒130-0014 東京都墨田区亀沢1-7-15
アクセス都営大江戸線両国駅A3出口より徒歩1分、JR総武線両国駅東口より徒歩5分
電話番号03-3621-6813
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