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[画像: 奥天昌樹 「Academic」]

奥天昌樹 「Put the stone」

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アーティスト

奥天昌樹
奥天昌樹は武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻を2012年に卒業後、阿佐ヶ谷にアーティストスタジオを構えフリーの作家として活動を継続して参りました。今回の個展は7年振りの開催となります。作中のモチーフをインターネットでランダムに拾ってきたり、あるいは、版にした子供の落書きを描き進めたキャンバスの上に遠慮なしにシルクスクリーンで刷ってみたりと、奥天の絵画はまるで絵画そのものを否定するかのようなスタイルによって制作されています。そうしてできあがった画面は最終的にどうなってしまうのか。収拾がつかなくなってしまうのかというと、実際にはそのようなこともなく、危うさを持ちながらも不思議とバランスが取れた、静的な印象の絵画ができあがります。逆説的な手法ですが、結果として奥天の絵画に対する強いこだわりが現れています。曰く、奥天は自身の制作スタイルを以下のように説明します。「私にとって絵画は描けば描くほど、描写すればするほど、息苦しくなっていくと思っています。絵画で何をするのかということより、何をしないのかというミニマルな考え方が、絵画の完成プロセスだと思っています。」​本人が影響を受けたアーティストとして挙げる、マルセル・デュシャン(1887-1968)は、落書きのようなサインが入った男性用小便器を「泉」と題し、自身の作品として発表。その後の現代美術の方向性を決定づけました。否定的要素をあえて入れることにより、かえって美術とは何かという疑問を生じさせ、その問いに応えようとまでする姿勢は、現代美術の伝統ともいうべきものでしょう。将棋の棋譜を見ながら、盤上の戦いを想像の中で映像化するように、じっくりと奥天が練り上げ作り出した画面をご覧下さい。一見すると難解な奥天の絵画からは、描写されたイメージやテーマという絵画の内容と同時に、一人の作家がキャンバスに対し慎重かつ挑戦的に取り組んだ制作行為の記録という側面が際立ってくることでしょう。

スケジュール

2016年9月1日(木)〜2016年9月13日(火)

開館情報

休館日
イベントにより異なる
備考
開廊時間: 12:00~19:00、9月7日(水)は休廊
入場料無料
展覧会URLhttp://minnanog.wixsite.com/minna/okuten
会場みんなのギャラリー
https://www.minnanogallery.com/
住所〒110-0015 ​東京都台東区東上野4-14-3 2F
アクセスJR上野駅入谷口より徒歩3分、東京メトロ銀座線稲荷町駅3番出口より徒歩5分
電話番号03-6268-9658
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