奈良原一高 「ヴェネツィアの夜」

タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム

poster for 奈良原一高  「ヴェネツィアの夜」
[画像: Ikko Narahara “Venice – Nightscapes”, 1982/1983, gelatin silver print, image size: 47.9 x 31.5 cm, paper size: 50.8 x 40.6 cm © Ikko Narahara]

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タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムは、9月24日(土)から10月22日(土)まで、奈良原一高個展「ヴェネツィアの夜」を開催いたします。奈良原は、様々な場で繰り広げられる文明のあらゆる側面-「文明の光景」を独自の巨視的な視点で捉えており、その作品世界は国内外で高い評価を受けています。本展では、奈良原が1964年に初めて訪れて以来、魅了され、その後足繁く通い完成させたヴェネツィアに関する3部作のうちの1冊、「ヴェネツィアの夜」(1985年)の収録作品より、70年代末から80年代前半にかけて撮影された作品約15点を展示いたします。
奈良原が初めてヴェネツィアを訪れたのは1964年、1962-65年のヨーロッパ滞在においてのことでした。船のヘッドライトに照らされ水の上に突如現れた神秘的な街並みに衝撃を受け、ヴェネツィアに魅せられた奈良原は、1973年にエーゲ海の船旅の後ニューヨークへの帰途にて再訪を果たします。水による外の世界との隔絶を目論んだ水上都市の成り立ちと、張り巡らされた運河によって生まれた街並みの複雑さは、そこにある生の密度を高め、住まう人間の匂いをそこかしこに色濃く残していました。その頃、1970年から74年にかけ、計4年程ニューヨークに滞在しながらアメリカ各地の写真を撮っていた奈良原にとって、「宇宙に最も近い国アメリカの生活と対照的なヴェネツィア、その限りなく人間に近い姿」は以前にも増して魅力的に映りました。その後東京に居を移してからも、ヴェネツィアへの憧憬はその胸のうちに残り、奈良原は度々足を運ぶこととなります。
「この世で起こるすべてのことが、遂には過ぎ去ってしまうことを、身をもってその時間とともに味わい尽くしてなお、歓びに生きている」街、ヴェネツィアへの写真家の関心は、サン・マルコ広場の回廊のアーチを収めた全長40メートルに及ぶ写真集「光の回廊―サンマルコ」(1981年)、水上都市の輝く闇を捉えた「ヴェネツィアの夜」(1985年)、そして自身にとって初のオールカラーの写真集となる「ヴェネツィアの光」(1987年)から成る「ヴェネツィア3部作」の刊行として結実し、1985年に上梓された「ヴェネツィアの夜」は翌年の日本写真協会年度賞を受賞しました。

メディア

スケジュール

2016年09月24日 ~ 2016年10月22日

オープニングパーティー 2016年09月24日18:00 から 20:00 まで

アーティスト

奈良原一高

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