宮本博史 「self community 家族について(box archive)」

20202(ツーオーツーオーツー)

poster for 宮本博史 「self community 家族について(box archive)」
[画像: 宮本博史]

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家族について、すでにさまざまな議論や研究が社会学者や評論家たちによってなされてきた。しかし、自分自身の家族をかえりみると、時代の変化をうつし出すような先鋭的な課題を抱えているわけでもなければ、逆に一般論でひとくくりにされてしまうほど平均的というわけでもない。それとなく特殊で、どこかしらフツーな部分を持ち合わせている私の家族。宮本博史の《 self community 家族について(box archive)》は、そうした家族の会話を録音したCD 3枚と、録音後に記入されたアンケート9家族分、そしてネジ止めされた129ページの写真集に、新聞紙で作られた封筒に入った、写真集のページ50枚で構成されている。各CDの収録内容は25,31,23件で、合計時間は3時間18分43秒。3枚のCDは、記入済みのアンケート用紙で折られた紙ジャケ(?)に入っているから、アンケートは合計12家族分と言うべきか。つぶさに見てみると、録音の中で一番古いものは2006年1月25日(大阪)、最も新しいものは2013年6月23日(石川)である。音源提供者欄に記載されている名前は全部で29名分(アンケートの質問のひとつが名前表記の可否)であるから、実際にはもっとたくさんの家族の会話が収録されていると想像される。これらの会話を聞くともなく聞き、写真集をめくりながら、ときおり挿入されるトルストイやフーコー、堺利彦や宮本常一といった人びとの著作や、家族を主題とした書籍からの引用が導きの糸となって、わたしたちは私たち自身の家族がいま現在、この家族の「星団」のどのあたりに位置するかを繰り返し見いだすことになるだろう。それはarchiveの機能であり可能性である。美術館用というよりは家庭用として構想されたこのアーカイヴは、私たちの祖母の世代が大切なものを保管していた菓子缶に入れられている。そのたたずまいを目の端で捉えつつ、家族の成員それぞれが年を重ねていく様子をいつくしみたい。

メディア

スケジュール

2016年05月27日 ~ 2016年06月18日

オープニングパーティー 2016年05月28日15:00 から 19:00 まで

アーティスト

宮本博史

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