終了した展覧会・イベントです
[画像: アナトール・フランス著 / モーリス・ブテ・ド・モンヴェル絵 「われらの子どもたち」(1887年)より ©NOEMA Inc. Japan]

「鹿島茂コレクション フランス絵本の世界 - Kawaiiとバンド・デシネの起源」

群馬県立館林美術館
終了しました

アーティスト

モーリス・ブテ・ド・モンヴェル、エミール・バヤール、ロレンツ・フルリック、アンドレ・エレ、バンジャマン・ラビエ、ジャン・ド・ブリュノフ
フランス文学者の鹿島茂氏の所蔵する膨大な数の西洋古書・版画より、これまで秘蔵されてきたフランスの絵本コレクションを初公開する展覧会です。フランスにおいて子どものための本が発達するのは19世紀半ばです。その立役者となる編集・出版者のエッツェルは、作家や画家の才能を発掘し、ジュール・ヴェルヌの「驚異の旅」シリーズ、ギュスターヴ・ドレの『ペロー童話集』など、児童書の傑作を世に送り出しました。エッツェルはまた、スタールの筆名で自らも執筆、お気に入りの画家ロレンツ・フルリックに多く絵を描かせました。鹿島氏のエッツェル・コレクションは、フルリックが愛らしい子どもたちの姿を描いた「リリちゃん」シリーズが特に充実したものとなっています。世紀の変わり目は、絵本の世界にも変化がもたらされます。豊かな色彩の挿絵が主役となっていく世紀末、モーリス・ブテ・ド・モンヴェルは、端正で洗練された美しい絵本を創りました。20世紀に入ると、風刺雑誌で頭角を現したイラストレーターの中から、アンドレ・エレがフランス絵本に斬新でモダンな風を吹き込む一方、バンジャマン・ラビエは、人間の顔をした動物たちを躍動させ、漫画(バンド・デシネ=B.D.)とアニメーションへの道を開きました。さらに本展では、1930年代に生まれ、今日まで愛され続ける「ぞうのババール」シリーズや、ロシア出身のナタリー・パランが手がけた「ペール・カストール文庫」の造形的な遊び絵本への展開も紹介します。鹿島氏の豊富なコレクションが一堂に会する本展は、フランス絵本の黄金時代を辿るとともに、今日の目にもかわいらしく愛らしい絵本の数々をご覧頂けるまたとない機会となることでしょう。

[関連イベント]
1. 鹿島茂 記念講演会「フランスの絵本 - KawaiiとB.D.(バンド・デシネ)の起源」
日時: 10月29日(日) 14:00~15:30
講師: 鹿島茂(明治大学教授、フランス文学者)
会場: 講堂
要申込・抽選130名・無料
応募方法: 往復ハガキ

2. 子どもと大人でたのしむ フランスの絵本と音楽(申込不要・無料)
日時: 11月12日(日)14:00~15:30(途中休憩あり)
対象: 幼児~一般
会場: 講堂
第1部 14:00~「フランス絵本の読み聞かせ」
講師: 亀山クレール
協力: にじの会
第2部 14:45~「フランスの童謡とドビュッシーの『おもちゃ箱』」
出演: アンヌ=ソフィー・ロワイエ(歌)、澤田まゆみ(ピアノ) 
協力: ピアノプラザ群馬

3. 学芸員による作品解説会 (申込不要・要観覧料)
日時: 10月14日(土)、11月16日(木)、11月26日(日) 各日14:00~(約40分)
会場: 展示室

4. たてび☆びじゅつ部「フランスの切り絵をつくろう」(申込不要・無料)
日時: 11月19日(日)、12月2日(土) 13:30~15:30
会場: 別館ワークショップ室

5. たてび☆キッズウォーク(申込不要・無料・参加記念品付き)
日時: 10月21日(土)、11月18日(土)、12月16日(土) 各日13:00~16:00 ※開催時間中、自由な時間に参加できます。
対象: 小中学生
受付場所: エントランスホール

6. ポンポン・ツアー (申込不要・無料・参加記念品付き)
日時: 11月5日(日) 14:00~14:30
会場: 別館「彫刻家のアトリエ」・展示室

※関連イベントの詳細は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2017年9月23日(土)〜2017年12月24日(日)

開館情報

時間
9:3017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館
入場料一般 820円、大学生・高校生 410円、中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
会場群馬県立館林美術館
http://www.gmat.pref.gunma.jp/
住所〒374-0076 群馬県館林市日向町2003
アクセス東武伊勢崎線多々良駅より徒歩20分、多々良駅よりタクシー10分
電話番号0276-72-8188
関連画像

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