終了した展覧会・イベントです
[画像: 歌川国芳「きん魚づくし ぼんぼん」 前期展示]

「歌川国芳 21世紀の絵画力」展

府中市美術館
終了しました

アーティスト

歌川国芳、安田雷洲、亜欧堂田善、円山応挙
国芳の作品には、余韻や情緒よりも、激しさやにぎにぎしさ、笑いが満ちあふれています。明治時代に外国人から評価された北斎や、西洋のロマン主義的風景画にも響き合う芸術と賛美された広重とは違って、近代の日本では、国芳の卓越した描写力を前向きに受け取ろうとする人は少なかったようにも思われます。しかし今、浮世絵ファンはもとより、日頃は日本美術にあまり関心のない人に至るまで、本当に多くの人たちが、国芳の作品に熱い眼差しを寄せています。「古いもの」の趣を味わおうという、いかにも身構えた鑑賞ではなく、日常の娯楽の一部としての「国芳画の楽しみ」が生まれているように見えるのです。
このたびの展覧会は、二部構成になっています。第1章の「19世紀の国芳」では、国芳の作品の成り立ちや当時のありようを紹介したいと思います。国芳が手がけたさまざまな仕事や、歌舞伎を題材にした一枚の絵が、どんなに夢いっぱいのものであったかなど、いくつかのポイントを取り上げます。そして第2章は、「21世紀の国芳」。国芳の作品がどうして今輝いているのか、どんなところが現代人に訴えているのかを、造形の手法や題材、作者の心といった点から探ります。
前期・後期合わせて、およそ240点の国芳の作品をご覧いただきますが、代表作の多くを、摺りの状態、保存状態ともに非常に良質の作品によって味わっていただける機会となります。また、国芳の作品のほかに、円山応挙や亜欧堂田善、安田雷洲らの作品も展示いたします。創作の源泉や時代性という点からも、国芳の魅力をより身近に、深く感じていただけるでしょう。

[関連イベント]
展覧会講座「国芳にとっての西洋画 現代人に教えてくれること」
4月29日(土) 14:00~
講師: 音ゆみ子(当館学芸員)
会場: 当館講座室

展覧会講座「ねこと特撮 国芳と私たちをつなぐもの」
5月6日(土) 14:00~
講師: 金子信久(当館学芸員)
開場: 当館講座室
各回90分程度、聴講無料

20分スライドレクチャー
毎週日曜日 14:00~、15:00~
会場: 当館講座室
参加費: 無料

※関連イベントの詳細は公式ホームページをご確認ください

スケジュール

2017年3月11日(土)〜2017年5月7日(日)

開館情報

時間
10:0017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
展示替期間・年末年始休館
備考
前期: 3月11日(土)~4月9日(日)、後期: 4月11日(火)~5月7日(日)
入場料一般 700円、大学生・高校生 350円、中学生・小学生 150円
展覧会URLhttps://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/kuniyoshi21.html
会場府中市美術館
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/
住所〒183‐0001 東京都府中市浅間町1-3
アクセス京王線東府中駅北口より徒歩17分、JR中央線武蔵小金井駅南口より京王バス(府中駅行き)「一本木」下車
電話番号050-5541-8600
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します