終了した展覧会・イベントです
[画像: 矢崎千代二「マルセーユ」(1925) パステル・紙 目黒区美術館蔵]

「目黒区美術館開館30周年記念 日本パステル畫事始め - 武内鶴之助と矢崎千代二、二人の先駆者を中心に - 」展

目黒区美術館
終了しました

アーティスト

武内鶴之助、矢崎千代二、エドガー・ドガ、オディロン・ルドン
明治以後、現代まで、パステルを用いたことのある画家は少なくありません。しかし、その多くは、油彩に比べて乾燥を待つことのない速写性や、独特の軽やかな色彩表現などに着目した、小品やエスキース、スケッチ類の制作、他の画材との併用で、「パステルによるパステルでないと不可能な絵画作品」を追求した画家は極めて限られます。その中で、武内鶴之助と矢崎千代二は、数少ない「パステルを主たる制作手段とした画家」で、既に一部の愛好者等によって、いわば「双璧」として扱われることが定着しているのも頷けます。
その経歴や作風も大きく異なる武内と矢崎、二人の接点となっているのが、パステル国産の歩みと並行して行われた普及活動です。工業製品など様々なものの「国産化」が志向された大正から昭和初期、それまでフランス製やドイツ製などの輸入に頼っていたパステルも国産化が試みられましたが、この国産化を、パステルを熟知・熟考した画家として指導したのが矢崎千代二でした。そして同時期に行われたパステル普及活動では矢崎と並んで武内もまた重要な先駆者としての役割を果たしました。本展は、武内鶴之助、矢崎千代二という二人の画家の仕事から、彼らがヨーロッパのパステル画に学び、念頭に置きつつ、それぞれ個性的なスタイルを確立し、ある種の「日本化」を遂げた様子をご覧いただきます。そして、作家たちの活動と同時に、画材そのものの「日本化」の過程も重要な要素として取り上げます。

スケジュール

2017年10月14日(土)〜2017年11月26日(日)

開館情報

時間
10:0018:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
展示替期間・年末年始休館
入場料一般 1000円、大学生・高校生・65歳以上 800円、中学生・小学生 無料 (障がいのある方は半額・その付添者1名は無料)
展覧会URLhttp://mmat.jp/exhibition/archives/ex171014
会場目黒区美術館
http://www.mmat.jp/
住所〒153-0063 東京都目黒区目黒2-4-36
アクセスJR山手線・東京メトロ南北線・都営三田線・東急目黒線目黒駅正面口より徒歩約10分、東京メトロ日比谷線・東急東横線中目黒駅東口より徒歩約20分
電話番号03-3714-1201
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します