終了した展覧会・イベントです
[画像: 北村周一「fence-P80・blue」]

北村周一「フラッグ《フェンスぎりぎり》一歩手前」

武蔵野市立吉祥寺美術館
終了しました

アーティスト

北村周一
最初期から一貫して抽象画に取り組んでいる北村ですが、この「フラッグ《フェンスぎりぎり》」という奇抜な展覧会タイトルは、彼が2008年の個展から使い続けているものです。「フラッグ」とは、“上下左右に動く2本の線が一点で交差しようとするとき、その交差の直前(一歩手前)に発現する空間”についての、北村独自の呼称であり、彼の作品に通底する空間概念です。彼のつくりだす画面において、「フラッグ」はさまざまな様態に展開されています。
北村の作品には、「小石を繫ぐ」「縁側」「ライン消し」などのように、しばしば画面からは思いもよらない題名が与えられています。題名は、作品の背後に存在する彼自身の経験や思考の痕跡を示すものであり、彼にとっては作品を“名づける”ということも大きな意味をもっているのです。このことは、彼が日ごろから取り組んでいる短歌とも深く関わっています。
自らの仕事について、「ごくあたりまえのこと、基本的なことを、堂々巡りに見えることを恐れず、繰り返す」行為であると語る北村。彼の主題は、「フラッグ」のように、日常ではごくあたりまえのように目にしていながら省みられることがない、そんな事象のうちにあります。
本展は、都内の美術館では初の個展。北村周一の特異な仕事の一端に触れる好機です。
[関連イベント]
1、講話「北村周一の絵画を語る」
講師: 平井亮一(美術評論家)
日時: 4月16日(日14:00〜
講話後、平井亮一・北村周一両氏による対談あり
2、ワークショップ「えのぐのゆくえ、パレットのおしえ」
講師: 北村周一
日時: 4月22日(土)14:00〜 
3、高橋悠治ピアノコンサート「移りゆく日々の敷居」
演奏: 高橋悠治(作曲家・ピアニスト)
日時: 5月6日(土)14:00〜
4、講演「芸術作品とは何か ―ハイデッガーの立場から」
講師: 秋富克哉(京都工芸繊維大学教授)
日時: 5月20日(土)14:00〜
※詳細は公式ホームページをご確認ください。

スケジュール

2017年4月8日(土)〜2017年5月28日(日)

開館情報

時間
10:0019:30
休館日
毎月最終水曜日・年末年始は休館
入場料[常設展] 一般 100円 [企画展] 一般 300円、高校生・中学生 100円 [共通] 小学生以下・65歳以上・障害者手帳提示 無料
会場武蔵野市立吉祥寺美術館
https://www.musashino.or.jp/museum/
住所〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-16 FFビル7階
アクセスJR中央線・総武線・京王井の頭線吉祥寺駅北口より徒歩3分
電話番号0422-22-0385
関連画像

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