終了した展覧会・イベントです
[画像: 「なおす・代用・合体・連置 (東京・井の頭自然文化園で使われていた自転車の復元から) 2016」(2016年)photo:Tsutomu Koiwa]

青野文昭 「コンサベーション_ピース ここからむこうへ part A」

武蔵野市立吉祥寺美術館
終了しました

アーティスト

青野文昭
青野文昭(1968年仙台生まれ、同地在住)は、宮城教育大学大学院在学中の1990年より「修復」をテーマに掲げ、以後今日にいたるまで、空き地や海岸などに打ち捨てられ、傷つき、壊れたものの断片を拾い、その欠損部分を知識と想像力によって「なおす」というスタイルで制作・発表を続けている。自身も被災者となった2011年3月の東日本大震災後は、津波により破壊された被災物を用いた作品制作にも集中的に取り組んできた。青野は、「復元」という行為の不確実性/不完全性を認めた上で、その復元作業によって顕在化するズレやすり合わせといった様々な異物間の関係性の中に、リアルな世界像を読み込もうとする。欠落した部分の断面を見つめながら他者の記憶と向き合い、そこに自身の記憶や想像に基づく新しいかたちを与え、接地面の齟齬をならしていく作業。そこでは、他者/過去の記憶を自身の中に取り込み、またそれによって自身が他者の記憶の中に潜っていくような記憶の交感が行われている。本展に向け青野は、戦前、祖母が暮らしていたという自身にも縁ある土地・吉祥寺周辺地域での収拾活動に基づき、地域全体の記憶を「復元」するという作業に挑戦した。展示会場では、数点の旧作により青野の今日までの制作活動を振り返るとともに、約1年をかけて進められた東京―吉祥寺における新たな取り組みの成果として、大作が発表される。
場所: 企画展示室
[関連イベント]
青野文昭アーティスト・トーク
日時: 10月1日(日) 14:00~15:00
会場: 武蔵野市立吉祥寺美術館 音楽室
申込: 9月11日(月)10:00~ お電話(0422-22-0385)
または美術館受付にて直接申込 ※2名様まで同時申込可・先着80名
参加費: 無料 ※ただし、当日の企画展入館券が必要

スケジュール

2017年9月9日(土)〜2017年10月15日(日)

開館情報

時間
10:0019:30
休館日
毎月最終水曜日・年末年始は休館
入場料一般 300円、高校生・中学生 100円、65歳以上の方、小学生以下、障がい者の方は無料
会場武蔵野市立吉祥寺美術館
https://www.musashino.or.jp/museum/
住所〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-16 FFビル7階
アクセスJR中央線・総武線・京王井の頭線吉祥寺駅北口より徒歩3分
電話番号0422-22-0385
関連画像

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