ライアン・スー 「夜的時代 Times of night」

Megumi Ogita Gallery

poster for ライアン・スー 「夜的時代 Times of night」
[画像: ライアン・スー "The breath of the wild" 2017, 130 x 162cm, acrylic on canvas]

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アジア圏の現代作家として、ライアン・スーはこれまで美の概念を占有してきた西洋絵画の価値観に一石を投じています。神話や聖書の世界観と共に発展してきた西洋の油絵に対し、中国の伝統絵画は吉祥図に見られるように、自然やモノに意味を持たせながら発展してきました。ライアンは東洋的な伝統を重んじる感性とアニミズム的な自然観で、自身が描く対象ひとつひとつに意味を持たせながら構図を作り上げていきます。また、ライアンの描く動物達は思わず「可愛い」と口にしてしまうような愛くるしい表情が特徴的です。“かわいい / Kawaii”という言葉はすでに世界共通語となりつつありますが、歴史的、文化的にも日本と特異な親密さを分かち合い、豊かな多民族国家である台湾から生まれた「可愛さ」は、西洋的美的感覚がイニシアティブを握っている過酷な絵画の世界で生き抜くためのアドバンテージでもあるのです。白と黒の根源的な色彩のみを使い描かれたモチーフは、水墨画と同じく破筆を用いて制作されています。太古の昔より現在に至るまで人々は、動物に対してフクロウなら智慧、虎は権威、植物であれば花言葉、といった特別な意味を持たせてきました。人々は衣服などに幸運や願いのシンボルとしての動物や植物などを組み合わせ、自身の守護神として生活の一部に取り入れながら生をつないできました。今展では、ライアンの作品の中心的なモチーフである動物が、自然風景の中に佇んでいたり、樹木を描いた作品もあり、その世界感がさらなる展開を見せています。背景は黒の闇、水や木、生き物は白で光の集積で描かれています。一見夜を描きながらも対象のモチーフは光であり、相反するものを一つの画面に描き、朝と夜、生と死を繰り返す世界の摂理が表されています。大小様々なサイズ(0~100号)の新作絵画、約15点を展示する予定です。

メディア

スケジュール

2017年11月17日 ~ 2017年12月09日
休廊日: 月曜日・日曜日・祝日

オープニングパーティー 2017年11月17日17:30 から 19:30 まで

アーティスト

ライアン・スー

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