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「ロシア科学アカデミー図書館所蔵 川原慶賀の植物図譜」

埼玉県立近代美術館
終了しました

アーティスト

川原慶賀
長崎の絵師、川原慶賀は江戸時代後期、日本人の立ち入りが厳しく制限されていた出島の出入りを許され、オランダ商館の求めに応じて、日本の様々な文物を描いた膨大な数の絵画を制作していました。とりわけ、慶賀は出島のオランダ商館の医師として来日したドイツ人の医師・博物学者、フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト (1796-1866) と交流を深めました。日本の自然や生活文化、特に植物に対して強い関心を持ったシーボルトの要求に応えて西洋画法を習得した慶賀は、彼に随行し、長崎や江戸参府の途上で、植物の姿かたちを正確にうつした写生図を数多く描きました。シーボルトがヨーロッパに持ち帰った慶賀や他の絵師による植物図譜のうちおよそ1,000点はシーボルトの死後ロシアに渡り、現在ロシア科学アカデミー図書館に収められています。慶賀の人物像を明らかにする資料は少なく、その多くの部分は謎に包まれています。しかし植物図譜をはじめ、長崎の風景や人々の暮らしを描いた作品は、この画家が鋭い観察眼と、見たものを生き生きとうつしとる高い技量を持っていたことを物語っています。
本展では、ロシア科学アカデミー図書館が所蔵する川原慶賀の植物図譜から125点を紹介するとともに、国内に所蔵されている作品資料を通して、慶賀の眼が何を見つめ、どのようにうつしとっていたのかをたどります。
[関連イベント]
1、講演会「川原慶賀の長崎歳時記」
川原慶賀が暮らした江戸後期の長崎は、どんな様子だったのでしょうか。精霊流しやくんちなどの長崎らしい祭から、一般的な年中行事まで、現代の生活にも通じる歳時記と、植物画とはまた違った慶賀作品の世界をご案内します。
講師: 下妻みどり (ライター、『川原慶賀の「日本」画帳』編著者)
日時: 4月15日 (土) 15:00〜16:30 (14:30開場)
場所: 2階講堂
定員: 100名 (当日先着順)/費用:無料
2、講演会「川原慶賀の植物図譜」
シーボルトに見出された長崎の絵師、川原慶賀。ロシアに伝えられた慶賀の植物図譜の特徴とその魅力について、シーボルトとの交流や江戸時代の植物学の興隆といった時代背景とともにご紹介します。
講師: 大場秀章 (東京大学名誉教授)
日時: 4月23日 (日) 15:00〜16:30 (14:30開場)
場所: 2階講堂
定員: 100名 (当日先着順)/費用:無料
3、ミュージアム・コンサート
ジャズプレイヤーの枠を超えて活躍中のミュージシャンが花にまつわるナンバーなどをお届けします。
(1) 4月22日 (土)/出演:川嶋哲郎 (サックス、フルート)
(2) 5月7日 (日)/出演:井上陽介 (ベース)
各日とも15:00〜 (開場は30分前、演奏時間は約60分)/地階センター・ホール/60席 (当日先着順)/無料
4、担当学芸員によるギャラリー・トーク
本展覧会の担当学芸員が展覧会の見どころをご紹介します。
日時: 4月29日 (土・祝)、5月13日 (土) 各日とも15:00〜15:30
場所: 2階展示室
費用: 企画展観覧料が必要です。
※詳細は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2017年4月8日(土)〜2017年5月21日(日)

開館情報

時間
10:0017:30
休館日
月曜日
月曜日が祝日・県民の日の場合は月曜日開館
年末年始・メンテナンス日は休館
入場料一般 1000円、大学生・高校生 800円、中学生以下 無料
展覧会URLhttp://www.pref.spec.ed.jp/momas/?page_id=358
会場埼玉県立近代美術館
https://pref.spec.ed.jp/momas/
住所〒330-0061 埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
アクセスJR京浜東北線北浦和駅西口より徒歩3分
電話番号048-824-0111
関連画像

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