「ヴォルス - 路上から宇宙へ - 」

DIC川村記念美術館

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[画像: ヴォルス「ニコール・ボウバン」(c.1933/1976) 13.6×20.2cm The J. Paul Getty Museum, Los Angeles]

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ヴォルス(1913-1951)は、音楽と詩に親しみ、独学で絵を描くようになった稀有な芸術家です。 第一次大戦後のドイツに育ち、フランスに移り住み、1930年代にまず写真家として認められました。まぶたを閉じた人物、調理前の生々しい食材などにカメラを向け、強い凝視力の写真作品を残しています。10代から水彩画、ドローイングを制作していたヴォルスは、ドイツとフランスの戦争が始まると収容所を転々とせざるをえず、そこで描くことに没頭しました。目を閉じているうちにイメージをつかんだといわれる、蜘蛛の糸のような描線と澄んだ色彩は、ヴォルス独自の魅力を放っています。さらに油彩画を始め、慣例にとらわれない描法を開いたのは戦後のことでした。ジャン=ポール・サルトル、ジャン・ポーランら文学者や詩人たちに認められ、挿絵の依頼を受けて彼らの著書に銅版画を寄せたのもつかのま、ヴォルスはわずか38歳で早すぎる死を迎えています。貧窮のうちに没したヴォルスは、死の直後から「アンフォルメル」動向の先駆として注目され、評価を受けます。日本でも1950年代にアンフォルメルの作家として紹介され、1964年に東京・南画廊で初めてのヴォルスの個展が開かれています。その際、瀧口修造らが文章を寄せたカタログと画集が出版され、ヴォルスの作品が多くの人の心をつかみました。近年は展覧の機会が少ないヴォルスですが、DIC川村記念美術館では彼の油彩、水彩、銅版画にわたる充実したコレクションを所蔵しています。本展はこれらを中心に日本における受容を反映しながら、路上の石や虫を見ながら遠く宇宙までも見通した深い作品世界を紹介し、ヴォルスの再評価の契機といたします。

[関連イベント]
講演会「さすらいのなかで ―ヴォルスの生涯と作品」
日時: 4月15日(土) 13:30~15:00(13:00開場)
登壇者: 千葉成夫(美術評論家、本展監修者)
会場: レクチャールーム
定員: 50名(予約不要)
参加費: 入館料のみ

講演会「アンフォルメルとヴォルス」
日時: 5月13日(土) 13:30~15:00(13:00開場)
登壇者: 高階秀爾(大原美術館館長)
会場: レクチャールーム
定員: 50名(要予約、4月21日より受付開始)
参加費: 入館料のみ

スペシャル・ギャラリートーク
日時: 5月27日(土) 14:00~15:00(エントランスホール 14:00集合)
登壇者: 平野啓一郎(小説家)
参加費: 入館料のみ(予約不要)

担当学芸員によるギャラリートーク
日時: 4月1日(土)、6月17日(土) 14:00~15:00(エントランスホール14:00集合)
定員: 60名
参加費: 入館料のみ(予約不要)

※関連イベントの詳細とお申し込みは公式ホームページをご確認ください

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スケジュール

2017年04月01日 ~ 2017年07月02日

アーティスト

ヴォルス

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