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[画像: "進化論" 2018 アクリル、キャンバス 162.0 x 130.0cm ©Waka Yoshida]

吉田和夏 「ひとつとなりの奇観」

Gallery Momo Ryogoku
終了しました

アーティスト

吉田和夏
吉田和夏は1983年岩手県生まれ、2006年埼玉大学教育学部美術専修卒業、その後もセツモードセミナーで学び2008年に卒業しました。2007年のイラストレーション ザ・ チョイス年度賞を受賞。作家集団画賊にも所属して作品を発表し、2014年の第17回岡本太郎現代芸術賞では入選を果たし、ユニークなモチーフやオブジェは多方面で評価を得、活躍の場を広げています。これまで吉田は地形、恐竜、立体模型、鉱物など博物学的なモチーフに着想を得て、平面、立体にとらわれることなく作品を制作してきました。その発端は学校教材室にあり、図鑑を思わせる平面作品や立体模型を想起させる立体作品にその雰囲気は顕著に表れています。前回の個展では川が海と混じり合う河口部を指す「汽水域」をテーマにし、あの世とこの世、過去と未来、子供と大人など相対する事象の間、曖昧な世界を内包させる作品を発表しました。それは、政治的な対立にとどまらず、異文化の衝突や異なる宗教の対立も示唆されており、大作は、宗教画を思わせるものとなりました。 そうした心を痛めるばかりの状況に対して、私たちはあまりに無力であり、吉田はひたすら途方に暮れるような、現実からのシェルターとなるような展示を試みようとしています。それは、一見吉田自身の好きなものの集積のようで、私設の博物館のようでもありますが、彼女の楽園観を映し出した作品は、 観る人を別世界に招待し、展示の空間に身を置いている間は、暗いニュースや個々の悩みを忘れさせてくれます。世界が悲観的であればあるほど、裏返しの世界であると理解しつつも、吉田の作品は人々をより引きつけ、楽園へと導きます。今展のタイトルとなっている奇観とは、珍しい景色、パノラマといった意味で、吉田は平面作品で現実世界に似た別世界、パラレルワールドをのぞいているような世界を表現しようとしています。また、平面作品で描いた別世界のものを持ってきたような、現実世界では存在意味が揺らぐようなものを、立体作品で展示する予定です。 吉田が生み出す楽園の世界に希望を見出せるのか、展示を通してその思いを受け止めていただけることを切に願い、水彩画を含む平面約40 点、立体作品約8 点の作品展示を予定しています。

スケジュール

2018年6月9日(土)〜2018年7月7日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
備考
日曜日・月曜日は休館

オープニングパーティー 2018年6月9日(土) 18:00 から 20:00 まで

入場料無料
会場Gallery Momo Ryogoku
http://www.gallery-momo.com/
住所〒130-0014 東京都墨田区亀沢1-7-15
アクセス都営大江戸線両国駅A3出口より徒歩1分、JR総武線両国駅東口より徒歩5分
電話番号03-3621-6813
関連画像

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