「GOLD」展

Yutaka Kikutake Gallery

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紀元前4000年、人々が川底の煌めきに目を奪われて以来、金は世界中を魅了し続け、宗教、美術、権力、そして化学など人類の創造と共に歴史を歩んできました。本企画は、金の様に文化や歴史的背景とは異なるパースペクティブで人を魅了する「何か」を、美術を通して探る試みです。イアン・グロースは、1985年ヨハネスブルク生まれ。現在はケープタウンを拠点に活動しています。鑑賞者と作品、それを取り巻く世界の関係性から提示、定義される絵画の在り方を探究し続けています。描かれる主題は、絵画自体がいかに体験する対象となりうるのか、鑑賞する体験や世界を表象する隠喩となりうるのかを探るために選ばれ、表現におけるマテリアリズムが作品の基軸となっています。世界から抽出したイメージと、そのイメージが物理的な存在である絵画としてある状態に向き合い、それぞれの現実の間にある矛盾と関係性を横断していきます。マイア・クルス・パリレオは、1979年生まれ。現在は、ブルックリンを拠点に活動しています。「移住」と「原郷」をテーマに、絵画、インスタレーション、彫刻、ドローイングによる作品を制作してます。フィリピンから米国に辿り着いた作家自身の家族の中で受け継がれてきた歴史、そして両国間にある歴史、ナラティブを記憶と想像によって再構成し、作品化しています。物語と記憶を折り重ね、何度も改編することによって生み出される作品群には、極めて身近でありながら、事実と虚構の境界が曖昧となった世界を見ることができます。マッシニッサ・セルマニは、1980年アルジェ(アルジェリア)生まれ。現在はフランスおよびアルジェリアで活動。極めてシンプルな表現でありながらドローイングを様々な形式に展開し、ユーモア、皮肉、時に反抗の精神を織り交ぜたドローイングや写真、アニメーションによるモンタージュ作品を制作しています。作品の中で描かれる記号はその曖昧さを明るみに出され、繰り返し並置されることで無意味なイメージとされています。政治報道やソーシャルニュース、新聞や雑誌の切り抜きがもととなった作品は、アーカイブやドキュメンタリーに着想を得た作家に選ばれ、切り抜かれ、加工される過程から成り立つイメージの数々で構成されています。それらのイメージは、時に舞台装置となり、鑑賞者を画面の中に招き入れます。私たちは、非日常的な時や場面に関わらず、どこか懐かしいような、温かい気持ちを起こさせる作品に出会うことがあります。心が弾む音が聞こえるような、心の鼓動で目の前の世界に引き込まれるような体験。それは星が生み出した金にも通ずる、人が生み出しうる何か、なのかもしれません。個人的にも社会的にも異なる歴史、文脈をもつ3名の作家による世界が思い起こさせる、どこかでみた風景をぜひこの機会にご高覧ください。

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スケジュール

2018年11月01日 ~ 2018年12月08日

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