「一見無作為のように見える行為の中に一回性の真実が宿る」という信念に基き、ハイトーンのカラーが無作為に響き合っているかのような世界を描き続けている八坂圭。瞑想のなかで静かに真実と向き合う時の感覚を作品に落とし込んでいます。「世界に偶然はなく、すべてが絶え間ない美しい宇宙のダンスのワンシーンなのです。」と語る八坂の作品からは、ポジティブなエネルギーを包括しているような印象を受けます。”Spring has com”という展覧会タイトルには、春が訪れる時期である事を示すと共に、現在、八坂自身の作品制作環境が良い状態にあることを喜び、その状態を循環させていきたいという想いが込められています。