終了した展覧会・イベントです

阿部展也 「あくなき越境者」

埼玉県立近代美術館
終了しました

アーティスト

阿部展也、瀧口修造、土屋幸夫、大辻清司、豊福知徳、宮脇愛子
新潟県に生まれ、独学で画家を志した阿部展也(あべ・のぶや、1913-1971)は、瀧口修造との共作による詩画集『妖精の距離』(1937年)で、若くして注目を集めました。また、雑誌『フォトタイムス』に実験的な写真を発表するなど、戦前の前衛写真の運動にも重要な足跡を残します。1941年からは陸軍の報道部写真班に所属し、出征先のフィリピンで雑誌の表紙や挿画、写真を手がけ、戦後に帰国すると、キュビスムやシュルレアリスムに影響を受けた人間像を多く描きました。1950年代末以降は、具象的なモチーフを離れて、アンフォルメルから幾何学的抽象へと作風を目まぐるしく変化させていきます。また、インドや東欧、アメリカに渡って、持ち前の英語力で各国の美術家と親交を結び、1962年から没するまではローマで過ごしました。その間に海外の最新の美術動向を、文章や展覧会を通じて精力的に日本に紹介しています。こうして阿部展也の生涯を辿ると、その活動の多様さに驚かされます。並外れたバイタリティでジャンルや文化を越境し、自ら変貌し続けるとともに、広い視野に立った創作と言論によって、日本の美術界にも大きな影響を与えた阿部展也。この展覧会では、初期から晩年にいたるまでの主要作品に加えて、雑誌や写真、下絵といった資料や、交流のあった国内外の美術家の作品を含む約230点によって、その全貌に迫ります。
出展作家: 阿部展也、瀧口修造、土屋幸夫、大辻清司、豊福知徳、宮脇愛子、ベン・シャーン、ルーチョ・フォンタナ、ジュゼッペ・カポグロッシ、アントニノ・ヴィルドッツォ、ピエロ・ドラツィオ、オットー・ピーネ、ジュゼッペ・ウンチーニ、ギュンター・ユッカ―、エンリコ・カステルラーニ、ハインツ・マック、マリオ・スキファノ
[関連イベント]
1. 講演会「戦時下の道標―フィリピン時代の阿部展也」
日時: 9月16日(日)15時00分~16時30分(開場は30分前)
場所: 2階講堂
講師: 副田一穂(愛知県美術館学芸員)    
定員: 100名 (当日先着順)
2. スペシャル・ギャラリートーク
日時: 9月29日(土)15時00分~16時00分
場所: 2階展示室
講師: 松沢寿重(新潟市美術館主幹/学芸員、本展覧会企画者)
費用: 企画展観覧料
※その他イベント、お申し込み等は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2018年9月15日(土)〜2018年11月4日(日)

開館情報

時間
10:0017:30
休館日
月曜日
月曜日が祝日・県民の日の場合は月曜日開館
年末年始・メンテナンス日は休館
入場料一般 1000円、大学生・高校生 800円
展覧会URLhttp://www.pref.spec.ed.jp/momas/?page_id=384
会場埼玉県立近代美術館
https://pref.spec.ed.jp/momas/
住所〒330-0061 埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
アクセスJR京浜東北線北浦和駅西口より徒歩3分
電話番号048-824-0111
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