ミルチャ・カントル「あなたの存在に対する形容詞」展

メゾンエルメス

poster for ミルチャ・カントル「あなたの存在に対する形容詞」展
[© Mircea Cantor, 2018]

62日後終了

1977年、ルーマニアに生まれたカントルは、私たちが生きる世界の複雑さや不確かさを、透明な距離や余白をもたらす独特の詩的な表現によって浮かび上がらせます。日本では、ヨコハマトリエンナーレ2011やいちはらアート×ミックス2014等へ参加したほか、ポンピドゥー・センター(2012年、マルセル・デュシャン賞受賞展)、ニューヨーク・映像美術館(2012年)、チューリヒ美術館(2009年)等でも個展を開催しています。カントルは2005年に発表した映像作品《Deeparture》で、真っ白なギャラリー空間に1対の鹿と狼を放ち、自然から隔絶された獣たちの不自然で危うい緊張関係を観察することで話題を呼びました。日本でも紹介された映像作品《Tracking Happiness》(2009年)では、純白のドレスをまとった美しい少女たちが、ゆったりとしたリズムで足元の白い砂を箒で払ってゆく儀式のような動作を繰り返します。指紋によって描かれた有刺鉄線を思わせるドローイング《Chaplet》(2007年)や空き缶で作られたバラ窓のような彫刻《Rosace》(2007年)など、簡素な素材やミニマルな身振りから、ミクロとマクロのレベルで行き来するさまざまな問いを浮かび上がらせ、私たちの身体へ深く刻まれるような体験をもたらします。
日本での初個展となる「あなたの存在に対する形容詞」では、銀座メゾンエルメスのガラスブロックの「透明性」に着想を得た新作をご紹介します。人々が透明なプラカードを持って行進する映像作品は、東京のさまざまなロケーションで撮影されました。2003年にアルバニアで撮影された《The landscape is changing》に連なる本作は、「透明な主張」を掲げる群集が、東京の日常のなかに詩的な瞬間を呼び起こしていきます。また、数十本ものアルミニウムの鐘とガラスの屏風を組み合わせたインスタレーションでは、静寂や、響きあう鐘の音が、一陣の風のように目には見えない記憶や感情を呼び起こし、私たちの内に透明な波動を生み出します。私たちの存在は、規則や慣習、権力など、透明なものの力によって無意識のうちに縛られています。ミルチャ・カントルの作品はここで、「あなた」を形容する言葉についてのシンプルな問いを通じて、不確かな世界のなかで個人の存在を成り立たせる地平についての問いを投げかけます。

メディア

スケジュール

2018年04月25日 ~ 2018年07月22日
日曜日 11:00~19:00(最終入場は18:30まで)

アーティスト

ミルチャ・カントル

入場料

無料

アートスペースの開館時間

11:00から20:00まで
日曜日は19:00まで
奇数月の第三水曜日は休館

アクセス

〒104-0061 東京都中央区銀座5-4-1
電話: 03-3569-3611

東京メトロ銀座線、丸ノ内線、日比谷線銀座駅B7出口すぐ

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このイベントに行かれる際には、東京アートビートで見たとお伝えいただければ幸いです。

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